コンサル業界特集
2024.10.17
コンサルタントとして大手に転職するには?メリットや注意点を解説
コンサルティング業界は他業種に比べて流動性が高く、キャリアアップのために転職するコンサルタントも珍しくありません。
「転職するなら、大手コンサルティングファーム」と考えている方もいるでしょう。
また、未経験からコンサルタントに転職したいと考えている方の中には「大手コンサルティングファームの特徴について知りたい」と思っている方もいるかもしれません。
今回は、大手コンサルティングファームの特徴についてや、大手会社にコンサルタントとして転職する方法、注意点を紹介します。
目次
大手コンサルティングファームとは?
大手コンサルティングファームに、明確な定義はありません。そのため、転職サイトや書籍などによって「大手コンサルティングファーム」として紹介する会社が異なります。
しかし、通称BIG4やBIG3などと呼ばれている会社や、従業員が1,000人以上の会社は大手に分類されると考えていいでしょう。
以下に、日本に事業所を構える知名度の高い大手コンサルティングファームを紹介します。
BIG4
BIG4とは、大手会計事務所のメンバーファームである総合コンサルティングファームです。
コンサルティング業界への転職や就職を目指している方ならば、一度は以下の会社名を聞いたことがあるでしょう。
- デロイトトーマツコンサルティング(DTC)
- PwCコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)
- KPMGコンサルティング
総合コンサルティングファームの特徴は、戦略立案だけでなく、クライアント企業のIT・HR・サプライチェーンといった各領域におよぶ戦略立案から実行支援までを一貫して行っている点です。また、事業再生や再編の支援、税務・監査に関するコンサルティング業務を幅広く手がけているのも特徴です。
戦略BIG3(MBB)
戦略BIG3とは、戦略コンサルティングファームの中でも「不動の3強」として知名度の高い以下の3社です。以下3社は「BIG3」や、各社の頭文字をとり「MBB」と呼ばれています。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ (BCG)
- ベイン・アンド・カンパニー
この3社も、コンサルティング業界で働きたいと思っている方なら、一度は名前を聞いたことがあるでしょう。マッキンゼーは世界に130以上のオフィスを構えており、BCGは1966年に日本に事務所を開設し、日本のコンサル業界をけん引してきた歴史があります。
また、ベイン・アンド・カンパニーはM&Aに強みを持ち、徹底した結果主義を取るファームとしても知られています。
IT系コンサルティングファーム2社
2010年代以降売上や知名度を伸ばしている会社の中でも、特に大手として知られているのが、以下の2社です。
- アクセンチュア
- IBM
アクセンチュアもその起源を含めて長い歴史のある企業であり、便宜上IT系コンサルティングと称しましたが、戦略分野にも強みを持つほか、アクセンチュアソングをはじめコンサルティング業務の枠にとらわれない幅広いサービスを提供している企業です。総合系コンサルティングファームを代表する企業といえます。
IBMはコンピュータ関連サービス企業といったイメージを持っている方も多いですが、ITコンサルティングファームとしても高い実績があります。
日系大手コンサルティングファーム
日系のくくりで見ると、大手コンサルティングファームには、以下のような会社が挙げられます。
- アビームコンサルティング
- ベイカレントコンサルティング
- ドリームインキュベータ
- 野村総合研究所(NRI)
アビームコンサルティングは、日本発のグローバルコンサルティングファームで、アジアを中心とした海外ネットワークの構築に成功しています。SAPを代表するITコンサルティングで知られますがITのみならず幅広い業界に対して業務改革やデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
ベイカレントコンサルティングは1998年に創立した大手コンサルティングファームの中では若い会社ですが、2018年12月には一部上場を果たすなど急拡大しているファームです。デジタルトランスフォーメーションの推進や経営戦略立案を中心に支援しており、営業・コンサルの役割分担やワンプール制等の特徴ある制度が知られています。
ドリームインキュベータ(DI)はベンチャー企業の育成支援や企業戦略にかかるコンサルを手掛け、特に新興企業やイノベーションの促進に注力しています。新規事業開発の支援に強みがあるといわれています。
また、野村総合研究所は国内シンクタンクの草分け的存在として、高い知名度と信頼、実績をほこります。民間企業や政府機関の経営課題を解決し、戦略策定やシステム導入において幅広い支援を行っています。
大手にコンサルタントとして転職するメリットや注意点
経験者はもちろん未経験であっても大手コンサルティングファームにコンサルタントとして中途入社するのは、機会があるという点では十分可能といえます。
コンサルティング業界はほかの業界に比べると流動性が高く、新卒で入社する社員より中途入社する社員のほうが多いファームも珍しくありませんし、未経験から入社した方が活躍しているケースも多くあります。
また、コンサル業界としてもキャリアアップ手段としてファーム間を転職するというのはポピュラーな方法です。新卒で中小のコンサルティングファームに入社し、実績を積んで大手コンサルティングファームに転職する方も多いです。このほか、大手コンサルティングファームの中には優秀なコンサルタントをヘッドハンティングする場合もあります。
コンサルタント業務を経験したことがない方でも、コンサルタントの特性有りと判断されれば採用される可能性は十分にあるでしょう。ただし、コンサル未経験の方の採用の多くはマネージャー手前での採用がボリュームゾーンです。この場合、年齢的には35歳前後が一つのハードルであり厳しく選考される年齢かと思います。もちろん、35歳以降でも、マネジメント経験が豊富であったりコンサルティング業務に役立つ経験がある方ならば採用される可能性がありますので、これまでのキャリアを棚卸ししたうえでコンサルファームにアピールできるポイントを検討することが重要です。
大手コンサルティングファームに転職するメリット
大手コンサルティングファームにコンサルタントとして転職すると、以下のようなメリットがあります。
- 結果を出せば20~30代でも高い年収が得られる
- 豊富な実績を積める
- コンサルタントとしてキャリアアップができる
大手コンサルティングファームの給与は他の職種に比べると高額です。結果を出せば、20代~30代前半でも1,000万円を超える年収を得られる可能性が十分にあります。
また、大手コンサルティングファームのクライアントになる企業も、日本有数の知名度と規模の会社が多いです。プロジェクトに加わることで豊富な実績を積め、コンサルタントとしてキャリアアップもできるでしょう。
経験や実績を積んでいれば、30代後半になっても別の大手コンサルティングファームに転職が可能です。より、キャリアアップを求めて転職したり独立しやすいというのもメリットといえます。
大手コンサルティングファームに転職する際の注意点
大手コンサルティングファームの多くが、優秀な人材の獲得に積極的です。公式ホームページで随時中途の募集をかけている会社も珍しくありません。
しかし、知名度が高く実績豊富なファームは中途入社を希望する優秀な人材もたくさんいます。大手コンサルティングファームの中途入社試験は、書類選考と複数回の面接が一般的です。
会社によっては、書類選考を突破するのも狭き門なところもあります。また、面接も一般的な面接のほか、担当者が出題した課題を解決する「ケース面接」が行われる会社もあります。ケース面接も複数回行われることが多く、企業研究はもちろんのこと、面接対策もしっかり行うことが必要です。
まとめ:大手コンサルティングファームに転職するメリットは大きい
大手コンサルティングファームは、中途入社も積極的に行っており、コンサルティング業務未経験でもコンサルタントとして採用してもらえる可能性が十分にあります。
その一方で、選考を突破するのは狭き門です。書類選考を受ける時点で「なぜ、コンサルタントになりたいのか」「なぜ、この会社に入社したいのか」といった目的を面接官に納得できるように説明できなければなりません。企業研究を行ない、将来のビジョンを明確にしておくことが大切です。
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