ファーム別特集
2024.04.18
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの年収は低い?初任給や役職別の平均を解説
コンサルティング業界への就職で重視したい条件の1つが年収です。
「BIG4」と呼ばれるコンサルティングファームのなかの1つ、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは高い人気を誇る企業であり、コンサル業界への就職で憧れている人も多いでしょう。
しかし、一方で「業務量に対して年収は低いのか」と不安に思うことも少なくありません。
今回は、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの「年収」をテーマに、初任給や役職別の平均年収、評判などについて解説していきます。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの就職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒・中途の給与
EYストラテジーアンドコンサルティングの新卒の初任給は、月給30万円ほど、年収500万円ほどです。
また、中途の給与においても、1〜3年目の役職にあたる「アナリスト」または「コンサルタント」の平均年収が500〜700万円であることから、500万円からスタートしていると言えるでしょう。
これらの情報は公式サイトでは給与情報が非公開のため、OpenWorkなどの口コミサイトやエージェントサイトを参考にしています。
しかし、就活・転職サイト、例えばキャリア研究サイト「Type就活」での2021年時の募集要項では「550万円〜」と記載されているケースもあるので、サイトや説明会などを通じて正確な最新情報を確認しましょう。
役職別の年収|ボーナス中止は本当?
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの平均年収は900万円程度とよく目にするかもしれませんが、実際には役職によって数百万円もの差異があります。
ここでは、役職ごとの年収・業務内容と、検索ワードで見られる「ボーナス中止」の実態について解説します。
役職別の年収は口コミサイトや参考記事を基に作成した、以下の表をご参照ください。
役職 | 年収(目安) | 年次(目安) |
アナリスト | 500〜600万円 | 1〜3年目 |
コンサルタント | 550〜700万円 | 2〜4年目 |
シニアコンサルタント | 700〜1,000万円 | 3〜7年目 |
マネージャー | 1,000〜1,400万円 | 6〜10年目 |
シニアマネージャー | 1,400〜1,800万円 | 10年目〜 |
ディレクター | 1,800万円〜3,000万円(最大) | 実力次第 |
パートナー | 3,000万円程度〜 | 実力次第 |
アナリスト
新卒や第二新卒での入社する場合、最初のポジションがアナリストです。
マネージャーやコンサルタントのサポートとして、資料や会議録の作成、情報の収集・分析、会議の準備などを担当します。
サポート業務を通じて資料作成のスキルや情報収集力、分析力などを学んでいき、コンサルタントへの基礎的スキルを身につけます。
年収は、OpenWorkなどの口コミサイトによると500万円という退職者の声が多く聞かれていることから、500万円程度が基準と言えるでしょう。
コンサルタント
入社1〜3年目に担うアナリストを経た後、コンサルタントへ昇格します。
コンサルタントでは、調査やデータの解析、顧客・取引先向けの資料作成・報告などの業務を行います。
マネージャーの指導の下で担当したり、時には自己判断で遂行したりすることもある、対顧客の業務を行う初期段階です。
中途採用の若手でも経験者の場合は、コンサルタントから入社するケースも少なくありません。
年収は500〜700万円程度のようです。
シニアコンサルタント
シニアコンサルタントは、コンサルタントのワンランク上の役職となり、対顧客業務が多くなります。
担当するプロジェクトのスケジュール調整、会議資料や報告書の構成、顧客との会議日程・連絡の頻度の調整などが、主な業務です。
入社から3〜5年の経験を重ねて昇格するケースが多く、またコンサルタントの経験を持って転職した場合はシニアコンサルタントからスタートすることもあります。
年収は700〜1,000万円で、実力次第では新卒で入職してから5・6年ほどで年収1,000万円を得られる可能性もあります。
マネージャー
マネージャーは、アナリストやコンサルタント、シニアコンサルタントの上司にあたります。
プロジェクトの運営や管理のほか、部下や若手の育成、業務に関する提案・売り上げなどの企業への貢献など、コンサルタント以外の業務も担う役職です。
また、上司にあたることから、プロジェクトをチームで行う上で重要なマネジメント能力も求められます。
過去に勤務していた企業でマネージャーの経験をしていた場合はマネージャーとして採用されるケースもあり、年収は1,000〜1,400万円です。
シニアマネージャー
シニアマネージャーに昇格すると、顧客や企業へのサービス提案や開拓を中心に行い、売上貢献の業務をより重心的に担います。
プロジェクトの管理・責任者としてはもちろん、企業の売上向上へむすびつけるための経営面や案件獲得を重視した積極的な提案活動が求められます。
企業や部門の強みを活かして、担当している顧客・企業へより良いサービスの提供をすることで企業への評価も上がり、マネージャーとしての実力を身につけることが可能です。
年収は1,400〜1,800万円で、目標達成具合によっては2,000万近く得られるケースもあります。
ディレクター
ディレクターの業務内容はシニアマネージャーと重複する点も多いですが、シニアマネージャー以上に社内貢献への成果が求められます。
これまでの知識・経験・能力を活かして専門性の高い提案や開拓はもちろん、プロジェクトチームへの助言・進捗管理、シニアマネージャーの育成、企業としてフォーカスする分野や強みの検討・提案なども業務の一種です。
年収は1,800万円〜という情報が有力で、案件獲得やノルマ達成具合によっては3,000万円近くになるとも言われ、変動が大きいことが読み取れます。
パートナー
パートナーは、コンサルティング業界としてもトップレベルの役職であり、いわゆる「企業の顔」です。
案件獲得だけでなく、企業の経営方針の検討・決定やプロジェクトの最終責任者、役員としての人材確保・育成をはじめ、幅広い役割を担います。
案件獲得での交渉相手が取引先企業の経営者や役員であったり、将来性のある企業として先を見据えた事業計画、成長・人材の戦略立案をしたりといった、社内外からの信頼性や主導的に組織を動かす能力が求められます。
年収は3,000万円程度〜と推測され、案件獲得や経営状況によってはさらに高くなるでしょう。
ボーナス中止の真相
年収に関して検索した際に「EY ボーナス中止」というワードを見て不安に感じた人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、EYストラテジーアンドコンサルティングにはボーナスがあります。
中止というワードが検出される原因として、アメリカの大手会計事業所「アーンスト・アンド・ヤング(EY)」が、2023年の不景気を見越してボーナスの中止を判断したことが考えられるでしょう。
そのため、EYストラテジー・アンド・コンサルティングのボーナスとは無関係のものであり、年に2回のボーナスと、年に1回のパフォーマンスボーナスが支給されます。
EYコンサルティングは激務?現役・退職者の評判
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、残業時間の平均が50時間弱であり、一般企業と比較すると激務ですが、コンサルティング業界で比較すると標準的です。
また、所定就業時間が7時間であることから、一般企業の8時間勤務で換算すると月30時間程度となるため、平均的と言われていると考えられます。
忙しさはプロジェクトの進捗やコンサルタントの能力次第であり、早出や長時間の残業があることは否めませんが、ワークライフバランスへの意識は強く、比較的取りやすいという声も聞かれています。
コンサルティングファームへの転職を卒業生の先輩に相談
口コミサイトや転職サイト、さらにはプロジェクトの進捗状況や経営状況によって年収情報が左右されたり、文面だけでは現場の忙しさや雰囲気がわかりづらかったりすることも多いでしょう。
現在では、コンサルティングファームの元経験者から直接話が聞けるサービスがあります。
GradsGuideは、コンサルティングファームを退職された卒業生(ガイド)から、コンサルティング業界の実際の声を聞くことができるサービスです。
謝礼は必要となりますが、ガイドは全員退職者のため採用・選考への影響を気にせず、志望を検討しているファームで実際に働いたことがある先輩から直接リアルな話が聞けることが最大のメリットです。
転職エージェントのような年収の高いを優先してすすめられることもないので、客観的なアドバイスが得られるでしょう。
現場の声を聞いてみて入職を検討したい人は、ぜひ活用してみてくださいね。
まとめ
EYストラテジーアンドコンサルティングの平均年収は900万円程度ですが、あくまで全役職を含めた平均額です。
コンサルティング業界としては多少低額かもしれませんが、ボーナスが計3回あったり、一般的な給与と比較して高収入だったりと、給与面で満足している人も少なくありません。
就職・転職の判断材料として、役職ごとに目安となっている年収や現場の声を参考にしてみてくださいね。
また、GardsGuideでは、コンサルティングの現場で働いていた先輩から直接声を聞くことができるので、有効に活用していきましょう。
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