ファーム別特集
2024.05.22
デロイトトーマツコンサルティングの年収は?転職の方法や難易度と共に解説
デロイトトーマツコンサルティングは通称「BIG4」と呼ばれる世界4大会計事務所の1つDeloitte Touche Tohmatsuからなるプロフェッショナルファームのネットワークであるデロイトの一員であるデロイトトーマツグループを構成する1社であり、日本で最大級の経営コンサルティングファームです。
コンサルタントを目指している方や、コンサルタントとしてキャリアアップしたい方ならば、一度は耳にしたことがあるでしょう。
本記事では、デロイトトーマツコンサルティングに就職した場合の平均年収や、転職する方法、難易度を紹介します。
目次
デロイトトーマツコンサルティングの概要
デロイトトーマツコンサルティングは、監査・保証業務・リスクアドバイザリー・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーなど幅広い業務を行っている、デロイトトーマツグループの一社です。
また、世界4大監査法人の1つDeloitte Touche Tohmatsuのメンバーファームの一員でもあり、国内だけでなく国外まで高い知名度をほこっています。
ビジネスへの提言から戦略立案、実行までの一貫した支援、持続的で確実な成長の支援の実施を強みとしており、必要であればグループ会社同士で連携してサポートも実施するのも特徴です。
詳しい会社概要は、以下のとおりです。
会社名 | デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 |
設立年月 | 1993年4月 |
資本金 | 50億円 |
代表者 | 佐瀬 真人(代表執行役社長) |
人員数 | 5,263名 (2023年5月末) |
本社 | 〒100-8361 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング TEL:03-5220-8600 |
デロイトトーマツコンサルティングの平均年収
デロイトトーマツコンサルティングは平均年収を公開していません。
しかし、転職サイトや人財サービス会社を経営している「エン・ジャパン」が運営している口コミサイト「ライトハウス」では、元社員142人の回答をもとに平均年収を調査、発表しています。
また、スカウト型転職サイト「タレントスクエア」などでも、独自の調査によって役職ごとの平均年収を調査・発表しています。
ここでは、複数の転職サイトを参考に、平均年収を紹介します。
デロイトトーマツコンサルティングの平均年収
デロイトトーマツコンサルティングの平均年収は、997万円です。
一方、平均年齢は32.7歳となっています。
30代の平均年収は447万円なので、ほぼ倍近い年収といえます。
コンサルティングファームは、全体的に年収が高い傾向です。
コンサルティングファームへの転職支援を得意とする株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアが公表している「コンサル年収ランキング」によると、総合系コンサルティングファームの中でデロイトトーマツコンサルティング会社の年収は3位であり高額であるといえます。
転職してキャリアアップしたい人にデロイトトーマツコンサルティングが人気なのもうなずけます。
デロイトトーマツコンサルティングの役職別平均年収
デロイトトーマツコンサルティングには6種類の役職があります。
役職別の年収イメージは以下のとおりです。
役職(勤続年数目安) | 年収イメージ |
ビジネスアナリスト(1~2年目) | 650~700万円 |
コンサルタント (2~6年目) | 700~900万円 |
シニアコンサルタント(5~9年目) | 900~1,200万円 |
マネージャー(8~12年目) | 1,200~1,500万円 |
シニアマネージャー(10年目~) | 1,500~2,000万円 |
パートナー (15年目~) | 2,500万円~ |
デロイトトーマツコンサルティングは、デロイト トウシュ トーマツのメンバーファームのため、実力主義の会社といったイメージがあります。
しかし、実際は表のように年功序列の一面もあるようです。
また、新卒でデロイトトーマツコンサルティング会社に入社した場合、20代で30代の平均年収を超える収入を得られる可能性もあります。
デロイトトーマツコンサルティング会社は激務?
高い給与のコンサルティングファームというと、帰宅も難しいような激務ではないかといったイメージを持つ方も多いでしょう。
転職サイトの口コミなどを調査すると、デロイトトーマツコンサルティングの業務は、部署(ユニット)やプロジェクトによって大きく異なっていることがわかります。
コンサルティング会社は、クライアントへ経営のアドバイスや戦略立案、実行などを行います。
そのため、プロジェクトのテーマや納期、クライアントの要望などによってはどうしても激務になってしまうケースもあるようです。
その一方で、「産休・育休が取りやすい」「柔軟な働き方ができやすい」といった口コミも多く見られます。
したがって、デロイトトーマツコンサルティングはプロジェクトによっては激務になる期間がある会社といえます。
その代わりに福利厚生も充実しており、柔軟な働き方にも対応している会社です。
働く方自身のワークライフバランスを明確にしておけば、「仕事で忙殺されて私生活がままならない」といったことにはなりにくいでしょう。
デロイトトーマツコンサルティングに就職・転職する方法
デロイトトーマツコンサルティングは、新卒・転職どちらも人気のある企業です。
その一方で「知名度の高い大学でないと書類選考すら通らないのではないか」「未経験だけれど、コンサルタントとして転職ができるか」といった不安を抱えている方もいるでしょう。
ここでは、デロイトトーマツコンサルティングの就職・転職事情や転職を成功させるポイントを紹介します。
デロイトトーマツコンサルティングの新卒就職事情
デロイトトーマツコンサルティングは、公式サイトで以下のような人材を募集していると公にしています。
「グローバルなマインドセット」「「日本企業を強くしたい」という熱い想い」「特定領域の深い専門性」「明確な長期的自己実現ビジョン」
どれもやや抽象的ではありますが、コンサルタントとしての適性がある学生を求めています。
そのため、2022年度の就職実績からみると知名度の高い難関大学だけでなく、中堅大学といわれている大学からも内定者が出ています。
また、「グローバルなマインドセット」の詳細に「英語力だけではない」と明記されているため、幅広い分野にわたって一定の知識を求められる可能性も高いでしょう。
したがって、難関大学であれば無条件にエントリーシートが通過できるといったわけではないようです。
その一方で、2020~2022年度にかけて新卒採用者はグループ全体で200~300名程度です。
知名度と人気を考えれば、デロイトトーマツコンサルティングに新卒で入社するのは難易度は高めといえます。
企業研究をしっかりとおこない、入念な対策をすることが大切です。
同社はサマーインターンシップも実施しているので、興味がある方は挑戦してみるのもおすすめです。
デロイトトーマツコンサルティングの転職事情
デロイトトーマツコンサルティングは、キャリア採用という名目で積極的に中途採用を行っています。
採用に関する質問の中に、
「Q. コンサルタント未経験ですがついていけますか?」
というものもあります。それに対する答えは
「様々な研修制度をご用意しております。コンサルタント未経験の方も多数入社し活躍しておられますのでご安心ください。」
です。
この質問を見る限り、コンサルタントとして一定の実績がなければ中途採用されないわけではありません。
その一方で、コンサルタントへの適性があるか、コンサルタントとして働く際に活かせる実績があるかなどが重要視されます。
したがって、前歴はある程度重視されると考えておきましょう。
また、転職活動を行う際は転職エージェントの利用がおすすめです。
転職活動の第一歩としてデロイトトーマツコンサルティングへの転職サポート実績があるエージェントに登録し、面接対策の指導やカウンセリングを受けてみましょう。
また、デロイトトーマツコンサルティングでの具体的な働き方や働く環境のイメージをつかんだり、将来のキャリア形成についてアドバイスをもらうために、OB/OGなどに相談するのもおすすめです。
まとめ:デロイトトーマツコンサルティングの年収は高め
コンサルティング会社の年収は他業種よりも高めな傾向ですが、その中でもデロイトトーマツコンサルティングの給与は高い部類に入ります。
就職・転職先として人気なのも納得できます。
デロイトトーマツコンサルティングは、コンサルタントへの適性と向上心を重要視して採用を行っているため、未経験者が中途採用されないということはありません。
コンサルタントとして活用できる職歴・経歴がある方はチャレンジする価値は十分にあるといえます。
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