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コンサルティングファームの 年収ランキングは参考になる?

コンサルティングファームの 年収ランキングは参考になる?

コンサルティングファームに転職するために情報を集めていると、一度は「年収ランキング」を目にしたことがあるでしょう。

年収ランキングは正確なのか?」と疑問に思っている方も多いと思います。

本記事では、コンサルティングファームの年収ランキングを参考にするポイントや、参考にする際の注意点について解説します。

コンサルティングファームの年収ランキングはどのように作成されている?

コンサルティングファームの年収ランキングは、主に以下のような形で作成されています。

  • 転職サイトが寄せられた口コミやアンケートから作成している
  • 有価証券報告書からおおよその年収を推測して作成する
  • 年収を集計しているサイトを参考して作成する
  • 年収ランキングを作成しているサイトから孫引きして作成する

以上のように、年収ランキングはいろいろな方法で作成されています。したがって、同じ企業でもランキングの集計方法や参考にした資料の年代によって若干の差があるのが一般的です。

ちなみに、年収ランキングは他の業種でも同じような形で作成されています。給与に関する公式な調査には国税庁が実施している「民間給与実態統計調査」がありますが、こちらの調査では大まかな職種ごとの平均給与はわかりますが、会社名まで詳しくはわかりません。

コンサルティングファームの年収ランキングの活用方法

ここでは、コンサルティングファームの年収ランキングを活用する方法を紹介します。

年収ランキングは集計方法によっては必ずしも正確と言い切ることはできませんが、それでも活用できる情報は複数あります。

コンサルティングファームの種類ごとの平均年収がわかる

一口にコンサルティングファームといってもいろいろな種類があります。一例を挙げると、戦略コンサル・ITコンサル・財務コンサルなどです。年収ランキングの中には、コンサルティング業務別の年収ランキングもあるので参考になるでしょう。

例えばですが、戦略コンサルファームの方が、ITコンサルファームよりも平均として高い傾向にあります。ただし、これも一概には言えない部分があり、ITコンサルでも大規模な案件を扱っており成果に応じた賞与を含めると戦略ファームを上回る水準になるケースがあります。そのため、あくまで傾向をつかむ程度で活用することをお勧めします。

外資系と日系の給与の平均目安がわかる

日本にあるコンサルティングファームには、外資系企業もたくさんあります。「コンサルティングファームの年収は高い」「日系と外資系を比べると外資系のほうがたかい」といった意見はよく聞かれますが、いったいどのくらい給与の差があるのか、詳しく知りたい方もいるでしょう。

年収ランキングを見れば、外資系と日系のコンサルティングファームの給与の差がおおよそわかります。

サイトによっては、外資系と日系でそれぞれ年収ランキングを作成しているところもあり、より詳しく年収差がわかるかもしれません。ただし、近年は外資系と日系の年収は徐々に縮まっている傾向です。

年代別の平均年収の目安がわかる

年収ランキングの中には、コンサルティングファームに勤めている従業員の年代別でランキングを作成しているところもあります。
年代別のランキングを見れば、勤続年数によってどれだけ昇給ができるか目安を掴めるでしょう。

ただしコンサルティングファームでは年代に関係なく昇進・昇給しますし、勤続年数で上がるというわけではありませんので、あくまで目安としてとらえるものと考えることをお勧めします。

コンサルティングファームの年収ランキングを参考にする際の注意点

コンサルティングファームの年収ランキングを参考にする際には、注意点もあります。

ここでは、どのような点に注意すればいいのか解説するので、参考にしてください。

あくまでも目安と考える

上場しているコンサルティングファームの場合、有価証券報告書を調べればある程度の年収はわかります。しかし、コンサルティングファームは、デロイトトーマツコンサルティング、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループといった有名企業でも非上場な会社が多いです。

非上場の会社は平均年収の公開義務がないため、正確な平均年収を知るのは、とても難しいでしょう。したがって、いろいろなサイトで公開されている年収ランキングは、あくまでも「目安」と考えておいたほうがいいでしょう。

公開されているのは平均年収

同じコンサルティングファームに勤務している従業員でも勤続年数や役職等によって年収には差があります。「平均年収」は年収が高い方と低い方、それぞれの人数分布によって高めに見えたり、低めに見えたりしてしまいます。

したがって、公開されている年収が必ず得られるとは限りません。平均年収が1000万でも、一部の高額な社員の年収に引っ張られて、実際のところは500万円程度といったケースもあります。

アンケートや口コミは匿名で可能

転職サイト等で作成している年収ランキングの中には、寄せられた口コミやアンケートを基にしているところもあります。ポジション別、年代別と詳細にランキングを作成しているところもあり、とても参考になるでしょう。

ただし、アンケートや口コミは匿名でも可能です。参考にはなりますが全てが正しいとは限りません。いくら詳細に作成されていても、あくまでも目安と考えましょう。

参考資料の年代が古い場合もある

年収ランキングの中には、古い資料を参考にして作成したものもあります。コンサルティング業界は変化が激しく、10年前と現在ではまったく年収や事業内容が変わっている企業も珍しくありません。

2020年以前の資料を参考にして、作成している年収ランキングはあまり参考にならない場合もあります。

コンサルティングファームの正確な年収を知るには?

最後に、コンサルティングファームの年収をできるだけ正確に知る方法を紹介します。

求人を確認する

コンサルティングファームの中には、自社の公式サイトの中で中途採用者の募集をしているところもあります。公開されている求人の給与を確認すれば、おおよその年収がわかります。

複数のファームを確認すれば、年収の差も見えてくるでしょう。ただし、公開で求人をしており、なおかつ給与を公開しているファームは限られています。また、公開されていても給与レンジで幅広く記載されている場合には、十分役に立つとは言えません。

実際に働いていた方の話しを聞く

実際にコンサルティングファームで働いている方に話しを聞けば、正確な給与の額もわかるでしょう。ただし、給与の話はなかなか第三者にはしにくいものですし、都合よく経験者に出会えるとは限りません。

まとめ:年収ランキングはあくまでも参考程度に考える

コンサルティングファームの年収は公になっていないところも多いため、ランキングが必ずしも正確とは限りません。

したがって、「コンサルタントの平均年収」はあくまでも目安と考えておくといいでしょう。しかし、分野別の平均など参考になる部分も多いです。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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