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コンサルは激務?働き方改革が進んでいるって本当?真相を徹底解説!

コンサルは激務?働き方改革が進んでいるって本当?真相を徹底解説!

コンサルといえば、激務という印象を持たれる方が多いかと思います。
ネットでコンサルと検索すると、激務や残業といったキーワードも多く見かけました。

近年働き方改革が叫ばれる中で、コンサルの働き方や人気の理由、コンサル業界に入る為には何をすべきかを調査しましたので、一緒に見ていきましょう。

コンサルは激務?真相を調査

コンサルについて、激務や働き方を調査しましたが、結論としては激務なこともあるが時期やプロジェクトにもよる、といった回答になってしまいます。

前提として、コンサル業界は事業会社と違い、プロジェクト単位で働き方が変わる為、プロジェクトの進捗状況やクライアント次第で働き方も変わります。本記事では、激務になる時期の働き方にフォーカスして、以下の通り説明します。

1. プロジェクト開始時

まず最初に忙しくなるのはプロジェクト開始時です。この時期に必要なアクションは、アサインされたプロジェクトのクライアント企業や業界、プロジェクトのテーマに関する書籍や資料を大量に読み込んだり、クライアントにインタビューを行うなど、大量のインプットが必要になります。

新人コンサルタントのうちは特に未経験の業界・テーマであることも多く、キャッチアップにどうしても時間がかかります。

*キャッチアップ:情報をインプットして状況把握すること・追いつくこと

特に、別のプロジェクトにアサインされている中で途切れなく次のプロジェクトが始まるような場合は大変です。最終報告に追われながら次のプロジェクトのキャッチアップもする…となると労働時間は長くなってしまいます。

2. 中間報告会前

クライアント企業の経営層などのプロジェクト責任者に向けて『中間報告』を行います。この報告前のタイミングはそこまでの成果を示すために資料作成も含めて多くの時間がかかります。クライアントの期待を越える報告のクオリティーを目指し、例えば次のような要素が求められます。

  • クライアントニーズに沿っているか/プロジェクト中間のゴールを達成しているか
  • わかりやすい資料構成・ストーリーになっているか
  • スライドはわかりやすくインパクトのあるものになっているか
  • データは正確かどうか、算出根拠や出典の信頼度

などの観点で、上司から厳しくチェックとフィードバックをもらい、資料のクオリティーを上げていきます。何度も修正指示が出ると、夜中や朝方までかかることもあります。

3. 最終報告前

『最終報告』では、プロジェクトにより最終成果物が異なるものの、おおよそは課題解決のためのデータ分析、検証を行い、クライアント企業と議論を重ねて、施策を決めた後に作られた、課題解決の方向性と具体的なアクションプランです。

最終報告も、中間報告と同様、あるいはそれ以上に厳しいチェックやフィードバックを受けます。また、最終報告は多くの場合が、クライアント企業の役職ごとに分けて複数回行い、最後に役員陣への報告で終了となります。コンサルタントのバリューとなる部分に直結するため、最終報告も状況によっては残業が多くなることもあります。

最終報告書を提出したらプロジェクト完遂というケースもありますが、近年は『提案』だけでなく『実行』も重視するコンサルティングファームやプロジェクトが増えていますので次のフェーズに進むとなって最終報告の山は越えたものの、休む暇はないというケースもありえます。

働き方改革が進むコンサル業界

激務になる時期があるコンサル業界ですが、プロジェクトが終わった後は大型連休を取得して海外旅行に出かける方などが多いようです。プロジェクトの切れ間でうまく休みを取得できるように社内でアサインを調整してもらい、数週間~1か月程休む方も実際にいます。

また、コンサル業界全体で働き方改革についても数年前から進んでいます。背景としては、人材の採用力の向上や、離職率の低下が背景にあります。グローバルファームにおいては、特に働き方改革にはいち早く力を入れており、理由としては労働時間や社員のモチベーションを比較した際に、日本の評判が悪く問題視されていたためです。

実際に各ファームで行われている取り組みとしては、18時以降のミーティング禁止、短日短時間勤務制度の導入や、働き方改革促進のチームやプロジェクトの立ち上げなどが行われています。

各ファームが働き方改革を促進する中で、アクセンチュアは働き方改革に成功したコンサルファームの一例といえます。アクセンチュアの事例を見ていきましょう。

アクセンチュアが働き方改革に成功した要因としては、2015年より始めた『Project PRIDE』の成果が大きいといえます。社長をはじめとした経営陣のトップから、各本部の担当者、またプロジェクト単位でもProject PRIDEの担当者を配置し、社員一人一人の意識改革・施策を行った結果、数々の働き方改革の実績をあげました。

具体的な施策を一部ではありますが、以下の通り紹介します。

  • 18時以降の会議を原則禁止
  • 毎月経営会議で『個人別労働時間の実績・予測レポート』に基づき議論を行う。
  • 定時退社奨励や有給休暇取得活動の実施
  • 残業時間や有給取得率など10項目をモニタリング

と、このような施策を行った結果、従業員のアンケートでも『数年で劇的に働く環境が改善した』『以前は体力勝負の色が強い会社であったが、今は凄く働きやすい会社だと思う』といった声も寄せられ、働き方は以前と比べて劇的に改善傾向にあるようです。

Project PRIDE実績

残業1日1時間未満に減少
離職率実施前の約半分に低下
有休取得率70%→85%に上昇
女性比率22.1%→35.6%に上昇
出所:アクセンチュア株式会社

コンサル業界が人気の理由

コンサル業界は激務だと噂が飛び交う一方で、コンサル業界の志望者は年々増加傾向にあります。では、ネガティブな噂もある中でなぜコンサル業界の志望者が増加しているのか?その理由を紐解いていきます。

1. 市場価値が高まるスキル・経験が積める

コンサル業界では、さまざまなスキルや経験が身につけられることから、その後の市場価値が大きく高まります。経営課題の解決や新たな戦略の提案など、高度な業務に従事することで、自らの能力を大きく伸ばす機会が多いです。

2.将来の起業に有利な経験が積める

コンサル業界で得た経験と知識は、将来的に起業する際には大きく役立ちます。関わるクライアントが様々な業界の経営層になるため、経営者の視点を学ぶことができると共に、企業の経営課題にも関わるため、起業に必要なスキルを学ぶことができます。コンサルタントを経験した後に起業する方も多くいらっしゃるため、社内でも将来の経営者になるような方と関わる機会が多いこともポイントとなります。

3.実力次第で若くして高年収・昇給・昇格が達成できる

コンサル業界は実力主義の業界なので、早期での高年収、昇進、昇給が期待できます。

新卒でも年収400万円以上、優秀な成績を重ねれば5年以内に管理職にも昇進でき、年収1,000万円を超えることも可能です。もちろん成果を大きく残せば30歳前後で更に高い年収を目指すことも不可能ではありません。

まとめ:コンサル業界は激務な時もあるが、働き方改革が進んでいる人気業界

コンサル業界は激務な側面もありますが、働き方改革が年々進んでおり、就職、転職人気も年々高まっている会社であることが分かりました。その為、コンサル業界に転職する為には、情報収集を行い、どんな対策をすればいいかをイメージをする必要があります。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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