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コンサルタントにおすすめの資格とは?難易度と共に解説

コンサルタントにおすすめの資格とは?難易度と共に解説

「コンサルタントに資格は必要?」「コンサルタントに転職するために有利な資格はある?」といった資格に関する悩みを抱えているコンサルタント志望者は多いことでしょう。

一部を除いて、コンサルタントになるために特別な資格は必要ありません。

しかし、取得をしておくと仕事が有利に進められたり、転職活動がよりスムーズになる可能性もあります。

本記事では、コンサルタントに取得がおすすめの資格を取得難易度と共に解説します。

コンサルタントになるために特別な資格は必要ない

コンサルタントになるために、特別な資格は必要ありません。資格がなくても活躍しているコンサルタントもたくさんいます。

ただし、以下のコンサルタントとして活動するためには、国家資格を取得する必要があります。

  • 労働安全コンサルタント
  • 労働衛生コンサルタント
  • キャリアコンサルタント

上記3つはコンサルタントの中でも少々特殊な部類ですが、資格を取得すると労働安全や労働衛生、ビジネスのキャリアに関するアドバイス等、専門的な分野のコンサルティングが可能です。

コンサルタントが取得すると有利になる資格

コンサルティングを行う分野によっては、資格を取得しておくと仕事の幅が広がったり転職活動がスムーズに進んだりします。ここでは、コンサルタントが取得しておくと有利になる資格を分野別に難易度と共に紹介します。

税務・会計監査に関する資格

税務や会計監査に関する資格には、以下の2つがあります。

  • 公認会計士
  • 税理士

公認会計士は会計のスペシャリストで、会計監査を独占業務として行えます。取得していれば、会計・財務から企業経営まで広く高い知識が身についていると判断され、会計系ファームはもとより、戦略、M&Aといったコンサルティング業務を行っているコンサルティングファーム、再生、FAS系などへの就職で役に立つことがあるでしょう。

税理士は税務のスペシャリストであり、公認会計士同様に戦略や経営コンサルティング業務において、特に中小企業相手にコンサルティング業務を行う際、税務や財務に関する知識が役立ちます。

公認会計士も税理士も、国家資格の中では難関資格に位置づけられています。公認会計士は受験資格が定められていないため誰でも受験は可能で、国家試験に合格すれば税理士として登録も可能です。資格取得難易度は大変高いですが、取得できれば経営コンサルタントとして価値は高いです。

経営に関する資格

経営に関する資格には、以下のような資格が挙げられます。

  • 中小企業診断士
  • 経営士

中小企業診断士は、中小企業支援法に基づいて登録できる国家資格です。取得しておけば、中小企業がかかえる問題を解決するスペシャリストとして活躍できます。中小企業診断士の資格を取得していれば、未経験でも経営コンサルタントに転職しやすいだけでなく、独立開業する際にも有利です。

経営士は、日本で最も古いコンサルタント向けの資格です。5年以上の経営実務経験が受験資格と難易度は高いです。

また、資格ではありませんが、MBA(経営学修士)を取得しておけば経営コンサルタントとして活躍できる知識や学歴があると客観的に証明ができます。ただし、MBAはどこで取得するのかが重要です。国際的な評価を得られるMBAは日本国内の大学やビジネススクールでは取りにくいので注意が必要です。

IT関連の資格

ITコンサルタントとして働くには、以下のような資格を取得すると仕事の幅が広がる可能性があります。

  • ITストラテジスト
  • プロジェクトマネージャー
  • ITサービスマネージャー
  • SAP認定資格

中でも、ITストラテジストはIT関係の国家資格の中で最高峰であり、ITを活用した戦略策定について高い知識を持っていると客観的に証明ができるため、取得すればITコンサルタントとして転職する際も有利です。

ITストラテジストは合格率が約15%の難試験で、何度も挑戦してようやく受かるケースも珍しくありません。応用情報技術者試験など特定の試験に合格していれば、一部の試験を免除されます。

その他コンサルタントとして働く際に有利な資格

コンサルタントとして働く際、先に紹介した資格の他に以下の資格を取得しておくと、仕事の幅が広がったり昇給や昇進に有利に働いたりする場合があります。

  • TOEIC
  • TOEFL
  • 司法書士
  • 社会保険労務士

ビジネスのグローバル化により、企業の海外進出や外資系企業とM&Aのサポートを依頼されるケースも増えており、英語力が求められるプロジェクトも珍しくありません。そのため、英語力を客観的に示せるTOEICやTOEFLで高得点を獲得しておくと、転職活動で有利に働く場合もあるでしょう。

コンサルティングに関する資格を取得する際の注意点

最後に、コンサルティングに関する資格を取得する際の注意点を紹介します。

転職においてはあれば役に立つものでしかない

公認会計士をはじめとして、コンサルティング業務に役立つ資格は難易度が高いものが多いです。その一方で、コンサルタントになるために必ずしも必要とは限りません。したがって、資格を取得すれば必ずコンサルタントになれるものでもありません。「あれば役立つ」くらいに考えておくといいでしょう。

資格取得よりも企業研究や面接対策に力を入れたほうがおすすめです。

ただし、コンサルティングファームによっては、TOEICで一定の点数以上取らないと中途採用の応募ができない場合もあります。転職したいコンサルティングファームが何らかの資格を取得しておくと有利といった場合は、資格取得に力を入れてもいいでしょう。

資格取得よりも経験を積むほうが有利な場合もある

資格取得よりも、経験が重視される場合もあります。したがって、「仕事をせずに資格取得の勉強をし続ける」より、「コンサルティング業務に役立つ仕事をしてスキルを磨きながら転職活動をする」ほうが、転職の際に有利に働く場合もあるでしょう。また、仕事にブランクがあると転職に不利になる場合もあります。

難解な資格だからこそ、仕事と資格の勉強を両立できるように長期的な計画を立てたほうがおすすめです。

前述したように、資格取得のために仕事を退職する、ブランクができるといった事態は避けましょう。

まとめ:資格取得は無理ない範囲で

コンサルタントとしての仕事の幅を広げたり、昇進や昇給に有利に働く資格は複数あります。しかし、難関な資格が多いうえ、必ずしも仕事に役立つ、転職の際に有利になるとは限りません。すでにコンサルタントとして活躍している場合は、「余力があれば挑戦する」といったスタンスで取得を目指すのがおすすめです。

また、転職を有利に進めたい場合も企業研究や面接対策を優先させたほうがいいでしょう。

転職活動に際し、資格取得をするメリット等について知りたい方は『GradsGuide』の利用がおすすめです。

GradsGuideは、コンサルティングファームに特化した転職相談プラットフォームです。コンサルOB・OGに直接話を聞けるため、リアルな社風や働き方、社内環境などを詳しく知ることができます。取得していて良かった資格、さほど役に立たなかった資格などもわかるでしょう。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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