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医療コンサルタントとは?仕事内容や年収・転職する際のポイントも解説

医療コンサルタントとは?仕事内容や年収・転職する際のポイントも解説

医療コンサルタントとは、文字どおり医療業界・医療分野に特化したコンサルティングを実施するコンサルタントの総称です。経営コンサルタントやITコンサルタントと並んで需要が高い分野であり、財務や会計、経営に関する専門的な知識もコンサルティングを実施するうえで役立ちます。

本記事では、医療コンサルタントの仕事内容や年収、医療コンサルタントへ転職する方法を紹介します。医療コンサルタントの仕事内容に興味がある方や、転職を検討している方は、参考にしてください。

医療コンサルタントの仕事内容

医療コンサルタントとは、医療分野に特化したコンサルティングを実施するコンサルタントの総称です。

ここでは、医療コンサルタントの仕事内容の代表的な仕事内容を3つ紹介します。

開業支援・継承支援

開業支援とは、新たにクリニックを開業する法人や個人に対して行う支援です。
事業計画の策定から、融資の相談、クリニックを建設する立地の選定から、物件のレイアウト、人材の採用や育成も行います。

クリニックの開業も商業施設のように、マーケティングが重要です。特に、同じ地域に同じ診療科のクリニックが複数ある場合は立地の選定や事業計画は需要になります。また、美容系の診療科ならば物件のレイアウトも重要です。

継承支援とは、クリニックの継承に関係する支援です。子どもや孫が後継ぎとなる場合の支援はもちろんのこと、第三者に売却したい場合の支援も行います。

運営・経営支援

通常の会社のように、個人で開業しているクリニックや医療法人に対しても運営や経営支援を行います。医師は医療の専門家ではありますが、経営や財務に関する知識が乏しい方も珍しくありません。現在は、クリニックも売上を向上させるためにマーケティングが必要です。特に、ホームページをはじめとするwebマーケティングは、クリニックの売上向上に役立つでしょう。また、経費削減を目的とした運営支援、M&Aなども行います。

IT支援

クリニックや医療法人では、医療DXの一環としてスマートホスピタルの導入が盛んになっています。オンラインの予約システムなど、ITを活用して予約から診察までの流れをスムーズにすれば、売上が向上する、コスト削減につながるなどのメリットがあります。

特に、年齢が高めの経営者はIT導入に前向きであっても導入までのプロセスや、ツールの選び方がよく分からない方も多いです。IT支援はコンサルティング業務の中でも高い需要がある分野です。

医薬品・医療機器メーカー向けにコンサルティングをするケースもある

医療コンサルタントは、クリニックや医療法人のほか、医薬品や医療機器メーカーにコンサルティング業務を行うケースもあります。医薬品、医療機器メーカーへの支援は、他種の企業同様運営や経営支援が中心です。

ただし、医薬品や医療機器を製造・販売する際は「医薬品医療機器等法」をはじめとして、遵守しなければならない法律があります。したがって、コンサルタントは法的知識も求められます。また、製薬会社は新薬を開発するために長い時間と資金が必要なため、コストカットをする場合も慎重な判断が求められるでしょう。

医療コンサルタントの年収はどのくらい

医療コンサルタントの年収は、経験や知識、実績などによって幅があります。平均年収は、600万~800万前後ですが、コンサルタントの経験や実績、専門知識、コンサルティングする案件によっては、1000万円〜3000万円の年収が得られるケースもあります。

ITや経営コンサルタント等と比べても、遜色ない収入が得られる可能性が高いです。

医療コンサルタントに求められるスキルとは?

ここでは、医療コンサルタントに求められるスキルについて解説します。医療コンサルタントに転職を検討している方は、参考にしてください。

コンサルタントとしての能力

第一に求められるのは、「問題解決能力」「進捗管理能力」「コミュニケーション力」など、コンサルタントに必須とされる能力です。コンサルタントはクライアントが抱えている問題を明確にしたうえで、クライアントの業務に関わるステークホルダーとコミュニケーションを取りながら問題の解決に取り組みます。

これは、どの業種でも共通するコンサルティングの流れです。

医療に関する専門的な知識

医療コンサルタントには、「医療機関における業務知識」や、「医薬品や医療機器に関する知識」がある程度求められます。そのため、医療コンサルタントには医師免許を持っていることを強みとしている方もいます。また、医薬品メーカーでMRやCRC(治験コーディネーター)から医療コンサルタントに転職した事例も珍しくありません。

専門職並の知識は求められませんが、市場の動向や治験に関する知識、「医薬品医療機器等法」をはじめとする法律の知識などは一通り求められます。他の分野でコンサルタントとして働いていた方が医療コンサルタントとして転職したい場合は、医療に関する専門知識の修得が求められるでしょう。

経営や会計・財務に関する知識

クリニックや医療法人でも、経営の建て直しや売上の向上などを目的としたコンサルティングを依頼されるケースは多いです。経営や会計、財務に関する知識が必要となります。他業種からコンサルタントに転職したい場合は、経営・会計・財務に関する知識の習得が課題となる場合が多いでしょう。

医療コンサルタントには転職が近道

医療コンサルタントになるには、医療コンサルティングを主な業務としている会社に転職する方法が一般的です。

コンサルタントの中には独立開業している方も多いですが、独立するには会社で経験を積み、スキルアップする必要があります。ここでは、医療コンサルタントになるための転職方法を紹介します。

コンサルティング会社は常に人材を求めている

コンサルティング会社は、常に優秀な人材を求めているところが多いです。公式サイトの中で中途採用の専用ページを設けている所も珍しくありません。すでに転職を希望する会社をある程度絞っている方は、まずは公式サイトをチェックしてみましょう。サイトからエントリーが可能な会社もあります。

情報収集は入念に行う

コンサルティング会社には、医療コンサルティングに特化したところと幅広い分野でコンサルティング業務を行っており、医療コンサルティングも実施しているところがあります。

優劣は付けられませんが、会社ごとに求める人材のスキルや経験は異なります。また、同じ医療コンサルティングでも、M&Aに特化したところや経営コンサルティングが専門のところもあるでしょう。

そのため、給与だけでなく社風やコンサルティング業務の内容、求める人材など、情報収集は入念に行いましょう。働いている方の意見が聞ける口コミサイトなどもある程度の参考にはなります。ただし、匿名の口コミサイトは信用度が低いため、全ての情報を鵜呑みにしないようにしてください。

まとめ

医療コンサルタントは、クリニックや医療法人から医薬品メーカー、製薬会社まで幅広い業種に需要があります。年収も高めでやりがいがある分野といえるでしょう。また、医療コンサルティングは、MRやCRCなどからの転職する方も珍しくありません。

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また、医療コンサルタントとしてのキャリア構築の方法なども相談できます。他業種からコンサルタントへの転職を検討している方も、ぜひ利用してみてください。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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