コンサル業界特集
2024.08.15
外資系コンサルとは?日系コンサルとの違いや転職する方法も解説
コンサルティング会社への転職を考えている方の中には、外資系コンサルと日系コンサルのどちらを選ぶか迷っている方もいるでしょう。外資系コンサルは、「年収が高い」「実力主義で能力があれば若くても出世しやすい」といったイメージがある一方、「結果を出しつづけなければならない」といったイメージもあります。
本記事では、外資系コンサルの種類や日系コンサルとの違い、外資系コンサルに転職する方法などを紹介します。
外資系コンサルとは?
外資系とは、「外国法人や外国人投資家が一定以上の出資をしている企業」の総称です。「外国に本社があり、日本に支社を置く企業」と言い換えてもいいでしょう。
外資系コンサルとは、外国法人等が一定以上の出資をおこない、コンサルティング業務を行っている会社を指します。
グローバル化が進む現在、外資系の会社は増え続けていますが、その中でもコンサルティング会社は日本への進出が早く、1960年代には外資系コンサル第一号が開業しています。
現在、BIG4と呼ばれる大手総合コンサルティングファームの中にも外資系企業が含まれています。
外資系コンサルは日本以外に複数の国に拠点を持っている会社が多く、知名度や信用度も高い傾向です。例えば、BIG4と呼ばれる大手コンサルティングファームである
- KPMGコンサルティング株式会社
- PwCコンサルティング合同会社
- EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
なども外資系コンサルです。
そのほか、知名度が高い外資系コンサルには、
- A.T. カーニー
- マッキンゼーアンドカンパニー
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)
などが挙げられます。
大手コンサルティングファームに入社したいと検討している場合、必然的に外資系が候補に上がってくるでしょう。
外資系コンサルの種類とは?
一口にコンサルティングといってもいろいろな分野があります。外資系コンサルティングファームが多いのは、以下の4つです。
- 戦略系コンサルティング
- 総合系コンサルティング
- 組織人事系コンサルティング
- 財務アドバイザリー系コンサルティング
以下に一つずつ紹介していきます。
戦略系コンサルティング
戦略系コンサルティングとは、企業が抱えている課題を洗い出し問題解決のための経営戦略の立案や提案を行います。また、M&A、新規事業開拓、海外進出の戦略を練るのも戦略系コンサルティングの一環です。
特に、M&Aによる海外への進出は外資系コンサルティングファームの得意とするところであり、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」「ボストン コンサルティング グループ」「A.T. カーニー」など、大手コンサルティングファームが実施しています。
総合系コンサルティング
総合系コンサルティングファームは、戦略から業務・IT・人事・会計などの幅広い領域で企業を総合的に支援します。会社によっては、ざまざまな要因がからまりあって問題となっているケースもあります。そのような場合、総合系コンサルティングファームに依頼することでトータルに支援を受けながら問題解決できることが魅力です。
BIG4と呼ばれる、「KPMGコンサルティング株式会社」「PwCコンサルティング合同会社」「EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」等も総合系コンサルティングを実施している外資系コンサルティングファームです。なお、BIG4の残り1社は「デロイトトーマツコンサルティング合同会社」ですがこちらは日系の会社です。
組織人事系コンサルティング
組織人事系コンサルティングファームは人や組織の改革に特化したコンサルティングを実施します。
具体例を挙げると、企業の組織改革、人事制度改革、人材開発等など幅広い事業が該当し、M&Aにおける組織再編や、買収や合併した会社の人事制度整備なども業務の一環です。
「マーサージャパン」「タワーズワトソン」「コーンフェリー・ジャパン」等が代表的な外資系コンサルファームです。
財務アドバイザリー系コンサルティング
財務アドバイザリー系コンサルティングとは、財務会計・税務のアドバイザリーのコンサルティングだけでなく、M&Aや企業再生など幅広く取り扱うコンサルティングです。
企業間の財産売買に関するコンサルティング業務も取り扱っているため、外資・日系問わず会計系コンサルティングファームが得意としています。
代表的な外資系コンサルは「PwCアドバイザリー」「KPMG FAS」等があります。
外資系と日系の違いを解説
ここでは、外資系と日系の違いを改めて解説し、それぞれ向いている人の特徴を紹介します。
コンサルティングファーム会社選びに悩んでいる方は、参考にしてください。
外資系コンサルと日系コンサルの違い
外資系コンサルティングファームと、日系のコンサルティングファームの違いは以下の3つです。
- 給与
- 組織
- 労働時間
外資系コンサルティングファームのほうが、給与は高めです。これは、高いスキルや専門知識を持った人材を即戦力で迎え入れるケースも多いためです。外資系コンサルティングファームでも新卒の募集は行いますが、おなじくらい優秀な人材獲得に力を入れています。優秀な人材なら、初年度から高い年収で迎え入れられるケースも珍しくありません。
また、外資系は年俸制が主流でボーナスがないところが一般的です。
一方、日系コンサルティングファームはまだ年功序列で出世していく会社も多い傾向です。また、日系コンサルティングファームは大規模なファームもあれば、小規模なところもあります。大規模な会社に比べると小規模な会社は給与が低い傾向なので、平均すると日系コンサルティングファームは外資系コンサルティングファームに比べると給与は低くなります。
このほか、日系コンサルティングファームは、ボーナスが年に1~2回あるところも多いです。
労働時間に関しては、一時は外資系コンサルティングファームのほうが長時間労働の傾向がありました。しかし、働き方改革によって日系、外資系どちらのファームも残業時間は減少傾向です。
現在、日系と外資系のコンサルティングファームは資本以外の違いが少なくなっています。
そのため、過度に外資系、日系とこだわる必要性は薄くなっているといっていいでしょう。
外資系コンサルティングファームに向いている人の特徴
外資系コンサルティングファームは、すでにコンサルタントとして一定の実績やキャリアがある方が、さらなるスキルアップや年収アップを求めて転職する場として、適しています。
特に、年収アップやスキルアップを目的に転職したい場合は外資系コンサルティングファームのほうが満足できる可能性が高いでしょう。
日系コンサルティングファームに向いている人の特徴
日系のコンサルティングファームは、コンサルタントとして経歴が浅かったり、他業種からコンサルタントに転職した方に特に適しています。コンサルタントとしてのスキルや経験がアップできる仕事に多く携われるため、短期間でスキルアップも可能です。
日系コンサルティングファームで一定の経験を積み、さらなるキャリアアップを求めて外資系に転職するケースもあります。
まとめ:外資系コンサルは即戦力になれる方に最適
外資系コンサルティングファームは、日系コンサルティングファームに比べて即戦力を求める傾向です。したがって、一定の経験や実績があるコンサルタントの転職先として適しています。
外資系コンサルティングファームの中には常時中途採用を実施しているところも多く、公式サイトから直接エントリーできるファームもあります。
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外資系コンサルティングファームへの転職を検討している方は、複数の外資系コンサルのOB/OGに話しを聞いてみましょう。自分に適していると思える会社選びの参考になるはずです。
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