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コンサルティングファームで働くならば英語力は必要?現状や必要な英語力の目安を解説

コンサルティングファームで働くならば英語力は必要?現状や必要な英語力の目安を解説

「コンサル業界に転職したいがどのくらいの英語力が必要なのか」と悩んでいる方もいるでしょう。コンサルティングファームには外資系の会社も多く「ビジネスレベル以上の英語力がないと入社選考を突破できない」といったイメージがあるのは事実です。

しかし、一口にコンサルティングファームといっても、さまざまです。

本記事では、コンサルティングファームで働く際に英語力がどの程度必要なのか、会社の種類や分野ごとに解説します。

コンサルティングファームによって求められる英語力は異なる

結論から言うと、コンサルティングファームごとに求められる英語力は異なります。

ここでは、コンサルティングファームの種類ごとに必要とされる英語力の目安を紹介します。

高い英語力が必要とされるコンサルティングファーム

一部の外資系戦略コンサルティングファームは、高い英語力が必要とされます。外資系コンサルティングファームなので世界中に事業所があり、海外の事業所と英語でやり取りが必要になるという点はもちろんのこと、社内にも外国籍の社員が多く在籍していることでプロジェクト以外のシーンでも英語を用います。社内で交わされるメールや書類も英語が当たり前になっているので、読み書きだけでなく会話も英語が求められることになります。

こういった高い英語力が必須なコンサルティングファームにおいては、入社選考に英語での面接があったり英語力を測るテストが実施されることがあります。英語力が必須のファームに求められるレベルはTOEICならば800点以上、「ビジネスレベル以上」が目安とされています。

採用の条件に語学力について記載されているところもあるので、確認しておきましょう。

一定の英語力が必要とされるコンサルティングファーム

グローバルなプロジェクトを多く手がける大手コンサルティングファームの中には、「一定の英語力があるのが望ましい」としているところもあります。または外資戦略ファームであるボストンコンサルティングなどの一部のファームのように英語による採用評価は行っていないといったケースもあります。

入社時に限っては、英語力がないからといって落とされるということはないので、英語に不安がある方にもチャンスがあります。

ただし、TOEIC700点以上など履歴書に記せるレベルの英語力があれば、選考に有利になる場合もありますし、逆に入社後に英語ができないと苦労する可能性はあります。

英語力があれば、グローバル案件など語学が必要なプロジェクトにアサインされる可能性も高まり、結果を出すチャンスに恵まれやすくなるともいえます。

なお、ファームによってはマネージャーなど一定の地位以上に就くには英語力が必要としているところも存在します。

英語力不問のファーム

ファームによっては英語力が不問なケースもあります。国内独立系のファームや、中小規模のコンサルティングファームは国内の企業が顧客の大半を占めることが多く、英語力がなくても業務に支障が出ることはありません。

募集要項にも英語力に関する記述はなく、仕事をしていくうえでも英語力が必要とされる場面は少ないでしょう。ただし、英語力が全く必要ないというわけではありません。

コンサルタントとしてスキルアップしたい場合や、仕事の幅を広げたい場合は英語力があったほうが有利です。

社会人になってから英語力をスキルアップする方法

コンサルティングファームに転職する際に、必ずしも高い英語力が求められるとは限りません。ファームによっては顧客とのやりとりもほぼ日本語で行うので、ビジネスで英語を使うこともほとんどない可能性もあります。

しかし、英語力をアップすれば仕事の幅が広がったり転職に有利になったりするでしょう。
また、現在はさほど英語力が必要とされない会社でも、将来的にビジネスで英語を使う場面が増えてくる可能性もあります。

ここでは、社会人になってから英語力を鍛える方法を紹介します。

ビジネス向けの英会話スクール等を利用する

英語力があまり身についていない方がビジネスで利用できる英語力を獲得するには、英会話スクールに通う方法が効果的です。

英会話スクールにはビジネス英語に特化したクラスを設けているところも多く、ビジネスに必要な英語力を効率的に身につけられます。

会社によっては福利厚生の一環でTOEICで一定以上の点数を取ればスクールの費用の一部補助や、社内トレーニング、海外留学プログラムが用意されていることもありますのでその場合は積極的に社内制度を利用しましょう。

また、厚生労働省が実施している「教育訓練給付制度」が利用できるスクールであれば、条件を満たすと費用の一部が補助されます。

近年はオンラインでレッスンを受けられるスクールも増え、会社に通いながらでも好きな時間にレッスンを受けられます。このほか、海外大学の日本校に通っても英語力のスキルアップが可能です。MBA等を修士号の取得も同時に行いたい場合や、ビジネスに役立つ人脈を築きたい場合は、大学のほうがおすすめです。

独学で勉強する

一定の英語力があり、さらなるスキルアップをしたい場合は独学で英語を勉強してもいいでしょう。近年は、youtubeなどでもオンラインで英語を学べるチャンネルがたくさんあります。また、NHKラジオでもビジネス英会話などもテキストが安価で販売されており、独学で勉強するには最適な教材といえます。

独学で英語のスキルアップは自分のペースやレベルで勉強できるメリットがある一方、モチベーションが保ちにくいといったデメリットもあるので、自分にあった勉強法やスタイルを早めに確立することが大切です。

英語力がアップすればコンサルティングファームに転職できる?

コンサルティングファームは、優秀な人材を集めるのに積極的な会社が多いです。また、成長過程の会社は、人材が常に不足しているためコンサルタントの経験がなくても、適性があると判断されれば、中途入社できる可能性もあるでしょう。

コンサルティングファームの中でも、BIG4と呼ばれる大手ファームや外資系ファーム、戦略ファームは中途入社の希望者が多く、狭き門となっています。英語力が高ければ、特に外資系の戦略コンサルティングファームに入社したい場合には有利です。

しかし、英語力が高ければコンサルティングファームにスムーズに入社できるというわけではありません。コンサルタントに求められるのは、論理的思考力やコミュニケーション能力、リーダーシップなど多岐にわたります。英語力以前にそのような能力やコンサルタント適正が認められなければ入社は難しいでしょう。

まとめ:コンサルティングファームへの転職は英語力が必須とは限らない

コンサルタントとしての仕事の幅を広げたい、外資系戦略コンサルティングファームに転職したい、昇進や昇給に有利になりたいといった場合、英語力のスキルアップは有効です。しかし、英語力があれば必ず転職がうまくいったり、昇給や昇進に有利になったりするとは限りません。

英語力が必須な会社でなければ、「入社して働きながらスキルアップを目指す」といったことも可能です。

また、転職を有利に進めたい場合には英語力以上に企業研究や面接対策も重要です。英語力のスキルアップと並行して行いましょう。

転職活動に際し、希望する会社のどの程度の英語力が必要か知りたい場合や面接対策のアドバイスが欲しい場合には、『GradsGuide』の利用がおすすめです。

GradsGuideは、コンサルティングファームに特化した転職相談プラットフォームです。コンサルOB・OGに直接話を聞けるため、リアルな社風や働き方、社内環境などを詳しく知ることができます。必要な英語力のレベルや英語力が高いと有利に働く場面なども聞く事ができるでしょう。

すでに内定をもっていて、最終的な決断で悩んでいる方の利用も大変多いです。ギリギリで判断に焦ることのないように、早めに一度相談してみることもおすすめです。

コンサルティングファームへの転職に悩んだら

GradsGuideは経営コンサル業界への転職者向けの転職相談プラットフォームです。
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相談できるガイド会員はMBB・Big4など大手コンサルティングファームの卒業生が多数在籍しています。
もし以下のようなお悩みがあったらぜひご相談ください!

 

  • 選考が進んでいるものの、業界未経験なのでまだ働くイメージがつかめない
  • 総合コンサルティングファームってどこも同じに見えるけど何が違うの?
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  • いち早くプロモーション(昇格)して活躍するために必要なことって何?

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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