コンサル業界特集
2024.10.17
コンサルタントは未経験でも転職できる?経営コンサルの転職事情を解説
「経営コンサルタントに転職したい」「未経験からコンサルティングファームへの転職はできる?」といったコンサルタントの転職に関する疑問を持っている方は多いでしょう。
経営コンサルティングファームの多くは、中途採用に非常に積極的です。公式ホームページで常時人材を募集しているところもあります。
今回は、未経験の方に向けて経営コンサルタントに転職する方法やコンサルタントの転職事情について解説します。コンサルタントへの転職を検討している方は参考にしてください。
コンサルタントになるには?
経営コンサルタントになるには、特別な資格は必要ありません。経営コンサルティングファームに就職し、コンサルティング業務に従事すればコンサルタントと名乗れます。
コンサルティングファームには未経験でも転職可能?
コンサルティングファームは、未経験でもコンサルティング業務に活用できる知識や経験があったり、選考の結果コンサルタント適性があると判断されれば、中途採用される可能性が十分にあります。
特に、20代~34歳までならば「未経験でも構わない」と考えているファームが多い傾向です。また、アクセンチュア株式会社のように、新卒から一定の年数までの年代を「第二新卒」として新卒に近い扱いで採用する会社もあります。
また、35歳以上でもマネジメント経験や経営コンサルタントとして活かせる経験があったり、公認会計士や税理士などコンサルティング業務に活かせる資格を取得していたりすると、コンサルティング業務自体は未経験でも採用される可能性があるでしょう。
転職を重ねてコンサルタントとしてスキルアップする方法もある
コンサルティングファームには、世界中に事業所を持つ大規模な会社から地域の企業が顧客である地域密着型の会社までさまざまな規模があります。未経験からコンサルタントになるための転職なら、成長途上の中小規模のファームのほうがハードルは低い可能性があります。
したがって、まずは一度採用に積極的なコンサルティング会社に入社して実務経験を積んで実績を出した後、大手コンサルティングファームに入社する方法も考えられます。コンサルタントがキャリアアップのために転職するケースは珍しくありません。
ただし、コンサルティングファームを片っ端から受けて、内定が取れたところに入社するということはあまりおすすめできません。コンサルティングファームは比較的年収が高いことから、一部の転職エージェントではむやみやたらに選考を受けさせるような会社もあります。
仮にそれで入社できたとしても、自身の志向にマッチしていない可能性があったり、その先のキャリアを見据えたときに良い選択であるとは限らないため、注意が必要です。
是非自身の志向や、将来的なキャリアを見据えてどのようなファームに行きたいのか、その中でもどの部門に行きたいのかは明確にしておくことをおすすめします。
コンサルタントに求められるスキル
コンサルタントには様々なスキルが求められます。
ここでは、特に入社をするにあたって、どの分野のコンサルタントにも求められるスキルとして、
- 論理的思考能力(ロジカルシンキング)
- コミュニケーション能力
- 体力・忍耐力
以上の3つを紹介します。
論理的思考能力(ロジカルシンキング)
「論理的思考能力(ロジカルシンキング)」とは、「物事を論理的に考え、筋道を立てて理解しやすく、かつ矛盾がないように結論を出す」思考方法です。
ロジカルシンキングが行なえないと、コンサルタントとして業務に関わるのは難しいでしょう。そのため、コンサルティングファームの中途採用では、入社希望者がロジカルシンキングの能力を持っているかどうか、書類選考やケース面接を含む面接官とのやり取りの中で厳しくチェックされます。
コンサルティング業務におけるロジカルシンキングは、企業が抱える問題を明るみにして言語化し、かつクライアントが納得するような解決方法を示すために用いられます。コンサルティングファームへの転職を検討しているならば、ロジカルシンキングを鍛えるトレーニングは避けて通れないといってよいでしょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントは、クライアントである企業の問題点を明るみにして言語化し、有効な解決策を提案することが求められます。クライアントによっては、自社が抱えている問題点が曖昧であったり、何を解決して欲しいか言語化ができないといったケースもあるでしょう。
コンサルタントは顧客との会話から、抱えている問題の詳細を探って言語化し納得してもらえるようにロジカルシンキングや仮説思考、インタビュースキル等を用いながら結果を出さなければなりません。単純に誰とでも話せるレベルではなく信頼関係を築きつつ問題解決につなげられるようなコミュニケーション能力が必須です。
体力・忍耐力
近年のコンサルティングファームは働き方改革が進み、長時間残業が当たり前な会社は徐々に少なくなっています。しかし、多くの場合外部に公表されている残業時間は年間での平均値ですから、一時的に、例えば担当したプロジェクトによっては深夜~明方まで働いたり土日に出勤するなど長時間残業が続く場合もあるでしょう。
また、クライアントと信頼関係が構築されるまでや、プロジェクトのマイルストンにおいて、ストレスを感じる場面もあるでしょう。このほか、チーム内の人間関係や部下のマネジメントでストレスを感じるケースもあるでしょう。これらのストレスに耐える忍耐力、乗り越えられる力も必要とされます。
コンサルタントに転職するプロセスとは?
最後に、コンサルタントに転職するためのプロセスの一例を紹介します。
コンサルティングサービスの領域を決める
コンサルタントには、戦略・IT・人事・財務など複数の分野があります。自分が目指す分野をまずは定めましょう。これは、自分が培ってきたスキルや今までの経験を活かせる分野という観点に加えて、意思としてどういったことがやりたいのか、なぜコンサルタントになりたいのかを考える必要があります。
どの分野を目指していいか迷っている場合は、コンサルタント・コンサルティング業界への理解が不足している可能性が高いため、興味を持った分野についてしっかり情報収集を行うことがおすすめです。
場合によっては転職エージェントなどの力を借りて考えることも有効な手段です。
求人を確認する
コンサルティングファームには、自社の公式ホームページから中途採用を行っている会社もありますし、転職サイトや転職エージェントに求人を出している会社も多くあります。またはビズリーチのようなサイトでスカウトをもらうこともあるでしょう。
会社によっては転職希望者に向けてセミナー等を開催している会社もあるので、参加してみると得られるものがあるでしょう。転職エージェントに登録すると、担当するエージェントが就職活動をサポートしてくれるメリットもあります。
企業研究や面接対策をして選考に臨む
コンサルティングファームは広く門戸を開いている会社が多いですが、採用選考の難易度は高いことは間違いありません。コンサルティングファームの採用選考は、書類選考とケース面接を含む複数回の面接が一般的です。
しっかりと企業研究や面接対策をしたうえで、選考に臨みましょう。コンサルティングファームやコンサルティング業界についてはなかなか実態がわかりにくい点が多いので、元社員などに話を聞いてみるのもよいでしょう。
採用担当者は何人もの書類をチェックします。職務経歴書などの応募書類はわかりやすく簡潔にアピールできるよう記してください。また、ケース面接は、世の中にたくさんの対策本があるのでそういったもので自身で対策するのもやり方ですし、元コンサルタントに模擬面接を行ってもらうことは客観的にフィードバックを得ることができ、突破しやすくなる対策の一つでしょう。
コンサルタントは未経験でも転職可能
コンサルタントになるには特別な資格等は必要ありません。その一方で、第二新卒以降であれば一定程度の経験やスキル、コンサルタントへの適性が求められます。未経験でもコンサルタントへの適性があると判断されれば、未経験でも十分に採用される可能性があります。
コンサルタントへの転職を検討しているがまだコンサルティング業界や現在選考を受けているコンサルティングファームやその部門のことがいまいち理解がしきれていない、解像度が低い場合には、ネットの情報だけでなく実際にコンサルタントに話を聞いたり相談したりすることが有効です。
そんなときには『GradsGuide』を利用してみましょう。
GradsGuideは、コンサルティングファームに特化した転職相談プラットフォームです。コンサルOB・OGに直接話を聞けるため、リアルな社風や働き方、社内環境、給与などについて詳しくわかります。
匿名で書き込める口コミより、信ぴょう性がより高い意見が聞けるだけでなく、いきたい部門や役職まで選んで相談することができますのであなたの状況にあった情報が得られます。OB・OGで現在は別のコンサルティングファームや事業会社で活躍している方も多いため、コンサルタントとしてのキャリア構築の相談もできます。
登録は無料であり、相談できるOB/OGはすべて退職済みのため、選考に影響はありませんので安心してご利用ください。
関連記事