コンサル業界特集
2024.08.30
コンサルタントの仕事内容とは? 転職方法と共に解説
コンサルタントは、新卒はもちろんのこと転職者にも高い人気がある職種です。コンサルタントに「高収入」「高学歴に人気の仕事」といったイメージを抱いている方もいるでしょう。その一方で、具体的な仕事内容についてはあまり知られていません。
本記事では、コンサルタントの具体的な仕事内容や仕事の特徴、求められるスキル、やりがいなどを解説します。
目次
コンサルタントの主な仕事内容とは
コンサルタントの仕事は、顧客たる企業が抱えている問題を明らかにしたうえで解決するための提案をしたり助言をしたりすることです。企業を経営していると、さまざまな問題が発生します。自社の人材を活用して解決できれば良いのですが、なかなか難しい場合があります。また、新規事業やM&A、事業継承問題など、専門家のサポートがないとうまくいかない事業もあります。
企業はコンサルタントにフィー(料金)を支払って問題解決を依頼し、コンサルタントは企業が望む結果や期待値を越えるようなアドバイスや提案を行います。一連の業務はコンサルティングと呼ばれ、コンサルタントを複数抱えてコンサルティング業務を行う業者が「コンサルティングファーム」です。
コンサルティング業は、19世紀末に誕生しました。日本では1940年代にはじめてコンサルティング会社が設立されましたが、依頼する会社は限られていました。その後、1960年代~1970年代にかけて外資系コンサルティングファームが次々と事務所をオープンさせ、コンサルティングファームの認知度は上がっていきます。1980年代に入るとコンサルティングビジネスが社会に浸透していき、21世紀に入ってビジネスのグローバル化、IT化が進むにつれてコンサルティング業務は多様化し、現在に至っています。
コンサルタントの働き方と種類
一口にコンサルタントといっても、いろいろな種類があります。ここでは、コンサルタントの働き方や種類を紹介します。
コンサルタントの種類
一口にコンサルタントといってもいろいろな種類があります。一例をあげると「戦略」「IT」「人事」「会計」などが挙げられます。クライアントである企業は、自社の解決したい問題を該当する分野のコンサルティングファームに相談し、いくつかのファームから提案を受けて最終的に依頼先を決定するのが一般的です。
大手のコンサルティングファームは、戦略からIT、人事、会計など複数の分野にまたがってコンサルティング業務を行うため「総合コンサルティングファーム」と呼ばれことがあります。代表的なものはアクセンチュアやBIG4と呼ばれるファームがあります。
コンサルティング業務のやり方
コンサルタントが行うコンサルティング業務には、おおまかにプロジェクト型と顧問型の2つがあります。
プロジェクト型とは、コンサルタントがチームを組んでコンサルティング業務を行う形です。
大手ファームでは多くの場合は、プロジェクト型です。
企業の戦略を策定したり、DX化を進めたり、組織改革を行ったりといった結果を出したい業務に対してチームを組んで取り組みます。コンサルタントはアドバイスやアイデアを出すだけでなく、自ら実行してプロジェクトを推進します。
コンサルタントはプロジェクトの期間が終われば、また別のプロジェクトにアサイン(割り当て)されクライアントや異なるプロジェクトテーマに取り組むことになります。
顧問型とは1人のコンサルタントが「顧問」や「アドバイザー」として企業に関わり、経営をはじめとするさまざまな問題解決をサポートします。場合によっては顧客に出向するようなケースも存在します。
顧問型のコンサルティングを行う場合、年単位の長期依頼となるケースもあります。
コンサルタントの働き方
コンサルタントの働き方は、コンサルティングファームに所属して会社員として働く方法と、独立して個人事業主として働く方法があります。
コンサルタントの半数以上がコンサルティングファームに所属して働いています。コンサルティングファームの種類や規模はさまざまです。世界に事業所がある大規模な会社もあれば、税理士や公認会計士が業務の一環としてコンサルティング業を行っている小さな会社もあるでしょう。
大規模なコンサルティングファームは、対応できるコンサルティングの領域も幅広く、グループ会社と協力して問題解決にあたることもできます。そのため、依頼する企業も大規模なところが多く、解決を依頼される問題も多岐にわたり難易度が高い傾向です。
独立は、コンサルタントが個人で事務所を構えてコンサルティング業を行う働き方です。企業に一定期間勤めてスキルや経験を積み、自分の得意領域をもち独立するケースが多いでしょう。テレビや雑誌等によく登場するコンサルタントも会社に属せずに活躍している方がいますね。
最近では個人事業主・フリーランスとしてコンサルタント業を営む方も増えています。自ら仕事を獲得するケースや専門のエージェントから仕事をもらいコンサルティングを行う人もいます。
コンサルタントの給与が高い理由
コンサルタントというと、「給与が高い職業」といったイメージを持っている方も多いでしょう。コンサルタントの中には、20代~30代前半で年収が1,000万円を超えているケースもあります。
これは、コンサルタントに求められる能力が非常に高いことや、解決すべき問題が難しいためといった理由が挙げられます。
コンサルタントという仕事は、そもそもその事業に精通しているクライアントが自ら解決できない問題に対して第三者としてアドバイスすることになるケースが多いため、どうしても難易度が高いことが多いです。また、クライアント自身も明確にやりたいことが定まっていないケースもあり、さらにその期待値を越えなければならない点がより難しくさせるといえます。
また、コンサルティングファームは高い報酬を提示して有能な人材を集めているのも給与が高くなる一因です。特に、外資系コンサルティングファームは結果を出したコンサルタントには高い給与を支払うところが珍しくありません。
コンサルタントのやりがい
コンサルタントのやりがいには、以下のようなものが挙げられます。
- 高い給与を得られる
- 企業の期待に応えられることにやりがいを感じる
- 知的好奇心を満足させられる
- 自分のスキルをアップさせられる
高い能力があると自負しており、向上心が強い人ほどコンサルティング業務にやりがいを感じられる可能性が高いでしょう。
コンサルタントになる方法
コンサルタントになるには、まずはコンサルティングファームに入社し、スキルアップさせていく方法が一般的です。コンサルティングファームに入社するには、新卒で入社する方法と、転職する方法があります。
コンサルティング業界では転職をくりかえしてキャリアアップしていく方も珍しくありません。よりよい条件を求めて転職するのです。余談ですがチームごと競合ファームに引き抜かれる・転職する、ということもあります。コンサルティングファーム側も人手不足が続いているため、常時人材を募集しているファームが多いです。
コンサルティング業務未経験でも、経営・人事・ITなどコンサルティング業務に関する知識が豊富でコンサルタントの適性がありと判断された場合も転職は可能です。実際にコンサルティング未経験で入社して活躍しているコンサルタントも多く存在します。
ただし知名度が高く、高い年収を提示している会社は人気が高く、優秀な人材が集まりやすい傾向があるため、転職難易度は高めです。
企業研究をしっかりとしたうえで、転職活動をスタートさせましょう。
まとめ:コンサルタントの仕事は難しいがやりがいがある
コンサルタントは企業が抱えている問題を明らかにしたうえで、解決のためのアドバイス等を行う業務です。
要求されるレベルは大変高く、コンサルタントになるには深い知識や高い能力が必要です。
しかし、働きに見合う給与が約束されているうえ、やりがいが感じられる面白い職業でもあります。
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