ファーム別特集
2024.06.21
アクセンチュアは激務?働き方改革したって本当?真相を徹底解説!
アクセンチュアはアイルランドに本拠地がある、世界最大級の総合コンサルティングファームとして知られています。総合コンサルティングファームの中でも大手の外資系企業ですが、アクセンチュアと検索すると『激務』や『残業』という関連ワードがヒットします。
本記事では、実際にアクセンチュアに興味はあるものの『激務』や『残業』という関連ワードが気になる方に向けて、真相について調査した結果を紹介します。
目次
アクセンチュアは激務?残業時間はどのくらいなのか
アクセンチュアについて、『激務』『残業が多い』といった噂を調査しましたが、結論としてはプロジェクトにもよりますが、5〜10年前に比べると残業時間は大幅に改善され、他コンサルファームと比較すると残業時間は短いことが分かりました。
前提として、コンサルタントは残業時間が平均40〜80時間といわれる業界の為、残業時間に関してはどの会社も多いことで知られています。
しかし、アクセンチュアのホームページなどではコンサルタントの残業時間は1人あたり1日平均1時間未満とされており、月に換算すると毎月約20時間程度の残業時間であることが分かりました。
では、なぜここまで残業が少ないのか?それはアクセンチュアが2015年より始めた働き方改革の施策である『Project PRIDE』の成果によるものでした。
社長をはじめとした経営陣のトップから、各本部の担当者、またプロジェクト単位でもProject PRIDEの担当者を配置し、社員一人一人の意識改革・施策を行った結果、数々の働き方改革の実績をあげました。
具体的な施策を一部ではありますが、以下の通り紹介します。
- 18時以降の会議を原則禁止
- 毎月経営会議で『個人別労働時間の実績・予測レポート』に基づき議論を行う
- 定時退社奨励や有給休暇取得活動の実施
- 残業時間や有給取得率など10項目をモニタリング
このような施策を行った結果、従業員のアンケートでも『数年で劇的に働く環境が改善した』『以前は体力勝負の色が強い会社であったが、今は凄く働きやすい会社だと思う』といった声も寄せられ、働き方は以前と比べて劇的に改善傾向にあるようです。
Project PRIDE 実績
残業 | 1日1時間未満に減少 |
離職率 | 実施前の約半分に低下 |
有休取得率 | 70%→85%に上昇 |
女性比率 | 22.1%→35.6%に上昇 |
激務になりやすい職種、役職
アクセンチュアが働き方改革によって、大きく労働環境を改善させた事が分かりました。
しかし、『そうは言ってもやっぱり激務なんじゃないの?』『実際はたくさん残業してる人もいるんじゃないの?』そう思われている方もいらっしゃると思います。
2022年3月には、従業員に違法な長時間労働をさせたとして、アクセンチュアが東京労働局から労働基準法違反の疑いで書類送検されたというニュースもありました。一部では未だに多くの残業が発生していると推測されます。
実際の所、コンサルタントはプロジェクト単位で働き方が大きく変わる為、激務になりやすいタイミングというものがあります。その傾向について見ていきましょう。
アクセンチュアで激務になるタイミング
- クライアントから通常の勤務時間で終わらない業務量を求められる
アクセンチュアでは、成果物から逆算して工数試算を行い、試算に沿ってメンバーのアサインを行っていますが、クライアントからの期待値が想定よりも高く、なおかつリソースの投入が出来ない時は、メンバーの労働時間が長くなってしまいます。クライアントの問題もありますが、プロジェクトマネージャーのコントロール能力にも影響されます。
- プロジェクトが炎上し、予定していたよりも多くの仕事量が必要となる。
これはコンサルタントあるあるですが、いわゆる『炎上』によって激務になるケースがあります。受注時にコンサルティングファーム側とクライアント側で認識のズレが発生したり、外的要因によって起きることもあります。
- 納期が迫っていて残業が増える
プロジェクトの締切間際になって、成果物が終わらない場合には激務になることがあります。これもコンサルティングファームではどこでも起こりうる事ですが、アクセンチュアでは納期ギリギリになって提出することを防ぐためのフォロー体制を充実させているようです。
このように、関わるプロジェクトによっては激務にならざるを得ないことも現実的にはありますが、アクセンチュアに限らず、コンサルタントとして働いている以上は激務になる可能性は否定できません。
また、アクセンチュアでは、近年負担が偏らないようにコンサルタントの大量採用を実施したり、『Project PRIDE』でなるべく激務にならないような仕組みを整えている為、激務にならないように労働環境の改善を行っています。
そして、プロジェクトの繁忙期を乗り切れば、早めに帰宅したり、長期休暇を取得する方も多い為、メリハリのある働き方ができる会社です。
アクセンチュアの転職難易度は?
そんなアクセンチュアですが、転職難易度はとても高いです。理由としては3点挙げられます。
- 人気・競争率が高い
アクセンチュアは世界最大級のコンサルティングファームの為、年収の高さ、成長機会の豊富さ、その後の転職や起業などキャリアパスの広さから人気も高く、競争率も非常に高くなっています。また、「Project PRIDE」によって、コンサル業界では数少ない働き方改革に成功した会社の為、年々人気は高まっています。
- 求められる能力・スキルが高い
求められる能力も高く、以下のような能力が求められます。
- コミュニーケーション能力
- プロジェクトマネジメント能力
- ビジネススキル
- ITスキル
ただ、逆を言えば入社出来ればこれらの能力が身につくので、大きくスキルアップ出来そうですね。
- 選考対策が難しい
アクセンチュアでは、以下のようなフローで選考が進みます。
- 書類選考
- 面接(2回〜3回、部門や一次面接の評価次第でケース面接が入る)
※Webテストや筆記試験も評価によって有りか無しか変わる
面接ではケース面接や面接官との質疑応答の中で厳しくコンサルタント適正、論理的思考力を問われる面接となっている為、勝ち抜くにはそれ相応の準備をして望まなければなりません。
また、面接では自己紹介や職務経歴以外では以下のような質問が多いとのことでした。
- なぜ転職するのか
- なぜコンサルタントなのか
- なぜアクセンチュアなのか
これらについて深掘りが中心になるので、自分の経験を棚卸しして、深掘りしておく必要があると共に、自らの経験を論理的に、かつ実績を定量的に一貫性を持って話せると、採用に大きく近づけそうです。
まとめ:アクセンチュアは働き方改革で成果をあげており、労働環境は改善されつつある
アクセンチュアは激務な側面もありますが、コンサルティングファームの中では働きやすい環境作りを実施していることもあり、就職、転職人気も年々高まっている会社であることが分かりました。その為、アクセンチュアに転職する為には、情報収集を行い、どんな対策をすればいいかをイメージをする必要があります。
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