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2025.05.30

20代のコンサル転職理由とは?成功のカギを握るポイントを解説

20代のコンサル転職理由とは?成功のカギを握るポイントを解説

20代でコンサル業界へ転職を考えている方は多いですが、転職理由を明確に伝えられていますか?面接では「なぜ転職したいのか?」という質問が必ずと言っていいほど問われます。特に、未経験からのコンサル転職では、転職理由が納得感のあるものでなければ、企業側から「本当にコンサルで活躍できるのか?」と疑問を持たれる可能性があります。本記事では、コンサル業界への転職理由の伝え方や好印象を与えるポイントを解説します。

20代がコンサル業界に転職する主な理由

20代でコンサル業界に転職する理由は人それぞれですが、よく見られる転職理由には共通点があります。ここでは、代表的な転職理由を紹介します。

1. 専門性を高めたい・市場価値を上げたい

コンサル業界では、課題解決力や分析力を鍛えることができるため、「市場価値の高いスキルを身につけたい」と考える20代が多く転職を目指します。特に、成長意欲が強い方にとっては、コンサル業界のスピード感のある環境が魅力的に映ります。

2. 幅広い業界・企業の課題に関わりたい

コンサルタントは、クライアントの業界や業種を問わず、多種多様なプロジェクトに携わることができます。「特定の業界や企業に縛られず、さまざまな経験を積みたい」と考える方にとって、コンサル転職は有力な選択肢です。

3. 論理的思考力や問題解決能力を磨きたい

コンサル業界では、クライアントの課題を整理し、論理的に解決策を提示する力が求められます。こうしたスキルを体系的に学べる環境を求めて転職を決意する20代も少なくありません。

4. 年収アップやキャリアの選択肢を広げたい

コンサル業界は、一般的に給与水準が高い業界の一つです。若いうちから高い報酬を得られる点に魅力を感じる方も多くいます。また、コンサルタントとして経験を積むことで、将来的に独立や事業会社への転職など、多様なキャリアパスが開かれる点も大きな魅力です。

転職理由を面接で好印象に伝えるポイント

転職理由は、面接官に「この人はコンサル業界で活躍できる」と納得してもらえる形で伝えることが重要です。ここでは、好印象を与えるポイントを紹介します。

1. 企業の特徴や求める人材像と合致させる

ただ「成長したい」「スキルを磨きたい」と伝えるだけでは、説得力に欠けます。応募企業が求める人材像をリサーチし、自分の転職理由と結びつけることが大切です。

例: 「貴社のクライアントファーストの姿勢や、データ分析を活用した戦略策定に強みを持つ点に魅力を感じました。前職での〇〇の経験を活かしながら、貴社でさらなる成長を遂げたいと考えています。」

2. ネガティブな理由はポジティブに言い換える

前職への不満をそのまま伝えるのはNGです。転職理由を前向きな表現に変換することで、面接官に好印象を与えることができます。

NG例:「前職では成長機会が少なく、仕事にやりがいを感じられませんでした。」

OK例:「前職での経験を通じて、より難易度の高い課題に取り組み、論理的思考力を磨きたいと考えるようになりました。」

3. PREP法を活用して論理的に伝える

面接官に伝わりやすい転職理由にするために、「PREP法(Point・Reason・Example・Point)」を活用しましょう。

例:

  1. Point(結論):「私は、クライアントの課題解決に深く関与しながら、論理的思考力を磨きたいと考えています。」
  2. Reason(理由):「前職では〇〇の業務を担当し、顧客折衝の経験を積む中で、より本質的な課題解決に携わりたいと思うようになりました。」
  3. Example(具体例):「例えば、〇〇のプロジェクトでは、課題の洗い出しを行い、改善策の提案をしたところ、〇〇%の効率化につながりました。」
  4. Point(再結論):「この経験を活かしながら、コンサルタントとしてさらに成長したいと考えています。」

20代のコンサル転職理由の例文(異業種からの転職ケース)

異業種からコンサル業界へ転職する際、面接官が最も注目するのは「なぜコンサルなのか?」という点です。ここでは、異業種からの転職ケース別に、好印象を与える転職理由の例文を紹介します。

1. ITエンジニアからの転職

例文: 「これまでエンジニアとしてシステム開発に従事し、技術的な課題解決を経験してきました。しかし、システム導入の目的やクライアントのビジネス全体への影響を深く考える中で、より上流の課題解決に関与したいと考えるようになりました。貴社のDX支援の実績やコンサルティングアプローチに共感し、技術的なバックグラウンドを活かしながら、クライアントの課題解決に貢献したいと考えています。」

2. 営業職からの転職

例文: 「営業職として、顧客の課題をヒアリングし、最適なソリューションを提案する経験を積んできました。その中で、より本質的な経営課題に踏み込んだ提案を行い、顧客の成長に貢献したいと考えるようになりました。貴社の幅広い業界知識と課題解決のアプローチに魅力を感じ、コンサルタントとしてのキャリアを志望しています。」

3. 事業企画・マーケティング職からの転職

例文: 「事業企画の業務を通じて、自社の戦略立案やマーケティング戦略に携わる中で、特定の企業にとどまらず、より多くの企業の成長を支援したいという思いが強くなりました。貴社のコンサルティングサービスは、クライアントの経営課題に深く入り込むスタイルであり、私の経験を活かせる環境だと考えています。」

「志望動機」と「転職理由」の違いと一貫性を持たせる方法

面接では「転職理由」と「志望動機」の両方を聞かれることが多いですが、この2つには明確な違いがあります。

  • 転職理由:「なぜ現在の会社を辞めるのか?」(過去の経験に基づく)
  • 志望動機:「なぜこの企業を選んだのか?」(未来のキャリアビジョンに基づく)

一貫性を持たせるポイント

  1. 転職理由をポジティブに変換する
    • NG:「現職では成長できないから辞めたい」
    • OK:「より高度な課題解決に取り組み、成長し続けたい」
  2. 志望動機とつなげる
    • NG:「成長したいので転職します」
    • OK:「成長機会が豊富な貴社の〇〇のプロジェクトに魅力を感じています」
  3. キャリアビジョンを明確にする
    • 「コンサル業界で〇〇の分野に専門性を持ち、クライアントに貢献したい」といった未来のビジョンを語る

面接で転職理由を伝える際の注意点

転職理由を伝える際には、以下のポイントを意識すると、より説得力が増します。

1. 前職の不満を前面に出さない

転職理由が「職場の人間関係が悪かった」「給料が低かった」といった内容では、ネガティブな印象を与えてしまいます。前職の課題を踏まえつつも、それをどう前向きに変換できるかを意識しましょう。

2. 企業研究をしっかり行う

転職理由と志望動機に一貫性を持たせるためには、応募企業の特徴を深く理解することが不可欠です。「この会社でなければならない理由」を明確に伝えることで、面接官の共感を得やすくなります。

3. 論理的に話す

前編で紹介した「PREP法」を活用し、結論から話すことで、分かりやすく伝えることができます。

まとめ:納得感のある転職理由で面接を突破しよう!

20代でコンサル業界へ転職する際には、転職理由を論理的かつポジティブに伝えることが重要です。

  • 転職理由は「なぜコンサルなのか?」を明確にする
  • 面接では「志望動機」と一貫性を持たせる
  • ネガティブな理由はポジティブに言い換える
  • 具体的なエピソードを交えて説得力を高める

しっかりと準備をすれば、未経験でもコンサル転職を成功させることは十分可能です。転職活動の第一歩として、転職理由を整理し、自信を持って面接に臨みましょう!さらに、GradsGuideを活用すれば、OB/OGからの具体的なアドバイスを得られ、面接対策も万全にできます。ぜひ無料会員登録をして、コンサル転職成功への一歩を踏み出しましょう!

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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