コンサル業界特集
2025.02.20
コンサルからスタートアップへの転職を成功させる方法

コンサルティング業界で培った経験を活かし、スタートアップへの転職を考えている方も多いのではないでしょうか?戦略立案や問題解決力が求められるコンサルタントは、スタートアップでも重宝される存在です。
しかし、異なる環境に適応するには新たなスキルや考え方も必要です。本記事では、コンサルからスタートアップに転職するメリット・デメリット、活かせるスキル、不足しがちなスキル、適した職種、そして転職成功のポイントについて詳しく解説します。
目次
コンサルからスタートアップへ転職するメリット・デメリット

コンサルタントからスタートアップへ転職する際には、魅力的なメリットがある一方で、注意すべき点もあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット
- 経営に近い立場で仕事ができる
スタートアップでは少数精鋭のチームで経営判断を行う機会が多く、コンサル時代よりも意思決定への関与度が高まります。自分のアイデアが事業にダイレクトに反映されるため、やりがいを感じやすい環境です。 - 幅広い業務を経験できる
コンサル時代はプロジェクト単位で特定の領域を担当することが多いですが、スタートアップでは決まった役割を持つというのではなく、事業開発、オペレーション、マーケティング、採用など、多岐にわたる業務を担当することが求められます。経営の全体像を把握できる貴重な経験になります。 - 成長スピードが早く、キャリアアップのチャンスが多い
スタートアップは短期間で急成長する企業が多く、コンサル経験者はリーダークラス、経営幹部候補としての役割を期待されることがよくあります。特に、シリーズB以降の成長フェーズにある企業では、事業責任者やCOOとして活躍できる可能性もあるでしょう。
デメリット
- 環境の不確実性が高い
スタートアップでは、事業の方向性や組織体制が頻繁に変わるため、安定した環境を求める人には向かないこともあります。プロジェクトベースで働くことに慣れているコンサルタントにとっては、適応しやすい面もあるかもしれませんが、入社前に想定していなかったミッションを負う可能性もある点は理解しておくべきでしょう。 - オペレーションの実務経験が不足しギャップを感じる
コンサルティング業務では、戦略立案や問題解決スキルが重視される一方、実際のオペレーションそのものを担当する機会は多くありません。そのため、思考力よりも実行力、いわば”試行力”が求められるスタートアップではギャップを感じることがあります。 - リソースが限られている
大手コンサルファームでは豊富なデータやリサーチリソースが利用できますが、スタートアップでは限られたリソースの中で意思決定を行う必要があります。そのため、最適解を追い求めるよりも、スピードを優先し不確実性の中で判断する力が求められます。
コンサル出身者がスタートアップで活かせるスキル

コンサルタントとして培ったスキルの中には、スタートアップで武器となるものも多くあります。
1. 戦略立案・問題解決スキル
スタートアップでは、事業戦略の策定や新規事業の立ち上げに関わる機会であれば、論理的思考力や分析力は重宝されるでしょう。ただし前途のように、これだけではなく実行力がセットで必要になります。
2. プロジェクトマネジメント
スタートアップは少人数で複数の業務を同時並行で進めることが多いため、プロジェクトを円滑に管理し、成果を出す能力が求められます。時間当たりの生産性を最大化する働き方に慣れているコンサルタントであれば、プロマネ・タスク管理は適応しやすいかもしれません。
3. クライアントワークの経験
コンサル経験者は、クライアントとの折衝スキルが高いため、大手法人顧客の開拓や、パートナー企業との交渉、アライアンス構築にも強みを発揮できる場面があるでしょう。
コンサル出身者に適したスタートアップの職種

コンサルからの転職に向いている職種として、以下のようなポジションが挙げられます。
1. 事業開発(BizDev)
新規事業の立ち上げやアライアンス戦略を担うポジションで、コンサルで培った戦略策定力や交渉スキルが活かせます。
2. 経営企画
企業の経営戦略や財務分析を担当し、経営陣とともに成長戦略を策定する役割です。コンサル出身者には親和性が高いポジションの一つです。
3. COO(最高執行責任者)
オペレーション全般を統括し、組織の効率化や業務改善を推進する役割です。プロジェクトマネジメント能力だけでなく自ら推進していく力も重要になります。
4. プロダクトマネージャー(PM)
プロダクトの戦略策定や開発ロードマップの作成を担当します。特に、デジタル系のコンサル経験がある方には向いているでしょう。
転職を成功させるためのポイント

1. 企業のフェーズを見極める
スタートアップには、シード期、シリーズA/B/C期、IPO準備期など、さまざまなフェーズがあります。自分のスキルが最も活かせるという観点以外にも、不確実性の高い中で働く面白さを求めるなどの志向によっても選ぶフェーズが変わってくることでしょう。
2. カルチャーフィットを重視する
コンサルとは異なり、スタートアップではチームの文化や価値観が非常に重要になります。入社前にスタートアップの経営者や社員との対話を重ね、しっかりと企業文化を理解し、自分がフィットするか見極めましょう。
3. 報酬やストックオプションを交渉する
スタートアップの給与体系は、コンサル業界と異なることが多いです。コンサルタント時代の給与と比べてしまうと、数百万単位で下がることもあるでしょう。しかし、ストックオプションなどの報酬体系も用意されているスタートアップもありますから、しっかりと確認し納得できる条件で交渉することが大切です。
まとめ|スタートアップ転職を成功させよう!
コンサルタントからスタートアップへの転職は、大きな挑戦ですが、成功すれば大きな成長機会を得られます。本記事で紹介したスキルや適性を考慮し、自分に合ったポジションを選びましょう。
また、転職先の企業文化やフェーズをしっかりと見極めることで、よりスムーズなキャリアチェンジが可能になります。
さらに、転職を成功させるためには、実際の転職事例やOB/OGの経験談を参考にすることも有効です。GradsGuideでは、コンサルタントに特化したキャリア相談が可能です。
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