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アクセンチュアの平均年収は?評判や転職事情と共に解説

アクセンチュアの平均年収は?評判や転職事情と共に解説

アクセンチュアは、世界中50カ国、200都市以上に事業所を構えている世界最大規模の総合コンサルティングファームです。日本でも1962年に事務所を開設して以来、幅広い企業支援を実施してきました。

BIG4に並ぶ規模と知名度をほこり、新卒はもちろんのことコンサルタントの転職先としても人気があります。

今回は、アクセンチュアの平均年収や評判、転職事情について解説します。

アクセンチュアの平均年収

アクセンチュアは非上場の企業なので、有価証券報告書等による平均年収の公開は公開されていません。その代わり、「会社の評判・口コミ エンゲージ」をはじめとする複数の転職サイトが、アンケート結果等を元におおよその平均年収を公開しています。

「会社の評判・口コミ エンゲージ」が、637人に行ったアンケート結果を元に算出した年代別の平均年収の結果は以下のとおりです。

年齢平均年収最高年収
25~29歳634万1500万
30~34歳861万3000万
35~39歳995万2000万
40~44歳1135万3200万
45~49歳1136万3000万
出典:「会社の評判・口コミ エンゲージ・アクセンチュア株式会社

なお、全ての年代を平均した年収は831万円、年収のボリュームゾーンは500万~1,000万円となっています。アンケート結果を見ると、20代でも結果を出せば1000万円以上の年収も十分に可能なことがわかります。

アクセンチュアの年収が高い理由

そもそも業界としてコンサルティングビジネスは、大規模な設備や高価な原材料等は必要ありません。そのため、他の業界と比べて粗利として収益性が高くなりやすく、経費もほとんどが人件費にあてられます。アクセンチュアをはじめとする多くのコンサルティングファームは、収益(粗利)を従業員に還元することで高い給与水準を維持しています。また、給与水準が高ければ、採用の競争力が高くなり、優秀な人材も集まりやすくなるのです。

また、アクセンチュアは日本はもちろんのこと世界中で高い知名度と実績があります。実施しているコンサルティング業務も多岐にわたり、「ストラテジー & コンサルティング」「 テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」「ソング」の5領域で幅広いサービスを提供しています。顧客にとって魅力的であるからこそ、大規模なプロジェクトの依頼も多く、高くてもアクセンチュアを選ぶ顧客がいるということです。そういった背景から、コンサルタント1人当たりの収益性が高くなり、従業員に対する還元ができるのです。

アクセンチュアは結果を出さないと居場所がなくなる?

アクセンチュアには、アナリストやコンサルタントなど5つの役職に分かれており、役職が上がるにつれて数十万~100万円単位の昇給がのぞめます。

アクセンチュアは外資系の企業のため、昇進や昇給は実力主義の傾向です。転職サイト等に寄せられた口コミによると「結果を出せば毎年10%前後の昇給が可能」「役職がマネージャークラスに上がると昇給の額が大きくなる」「評価はカウンセラーが行ない、最終的な判断は組織が行う」といった内情のようです。

勤務年数もある程度評価されますが、年収1000万円を超えたいならばマネージャー手前のランクになるかマネージャーへの昇進が必要でしょう。同じ年代でも結果が出せたか出せないかで給与が決まってくるため、年収に差がつきます。

ただし、結果が出せなかったからといって即会社に居場所がなくなるわけではありません。

結果を出した分だけ給与や地位が上がっていくため、向上心が強い方にとってはやりがいのある職場といえます。

アクセンチュアは激務?評判を紹介

アクセンチュアは知名度が高く、年収も高いことから新卒だけでなく転職先としても高い人気があります。そのため、転職サイト等でも多くの口コミが寄せられています。

その中には、「アクセンチュアは激務」「体を壊して転職した」といった意見があるのは事実です。

ここでは、アクセンチュアの勤務状況や評判を紹介します。

アクセンチュアは働き方改革が進んでいる

アクセンチュアは、2015年までは長時間勤務が当たり前の状態でした。2010年代にアクセンチュアに勤務していた方ならば、「アクセンチュアは激務」というイメージがあるかもしれません。2015年より、アクセンチュアは「Project PRIDE」を実施し残業時間減少や女性比率の向上を目指し、現在は管理職以外の残業時間は1日1時間未満、新卒の女性採用比率:51.1%、女性管理職比率:20.6%を実現しています。

したがって、「アクセンチュアは高収入な分激務のため、長期間勤めるには向いていない」といった口コミは、過去のものといえるかもしれません。最新の口コミでは、「社内雰囲気的にもサービス残業を許すなといった感じ」といったものも見られます。

ただし、残業がほとんどないといったわけではなく、プロジェクトによっては長時間の残業になる場合もあることは、コンサル業界共通的なことではありますが理解しておく必要があるでしょう。

キャリアサポートが手厚い

アクセンチュアの口コミをチェックすると、キャリアサポートが手厚いといった意見が見られます。アクセンチュアは新卒だけでなく卒業後4年未満の第二新卒、や経験者採用も積極的に行っています。特に、第二新卒は新卒採用入社と同様の研修を受けられますし、社内での研修など育成制度も充実しているので、未経験からコンサルタントとして入社してもキャリアアップのサポートをしてもらえ、心強いでしょう。

アクセンチュアに中途入社するには?

アクセンチュアに中途入社するには、以下のような方法があります。

  • 第二新卒として入社する(新卒から4年未満まで可能)
  • 経験者採用枠で入社する

前述した通り、第二新卒として入社すると新入社員同様の研修を受けられ、コンサルティング業務未経験でも、しっかりとサポートしてもらえます。経験者枠で採用されても、キャリア支援制度は充実しているので、安心です。

このほか、北海道や仙台といった地方からの採用も同社は積極的に行っており、採用されるとお祝い金が出る地方もあります。

このように広く門戸を開いている一方、アクセンチュアに中途入社するための難易度は高めです。書類選考は数十倍の倍率といった意見もあり、軽い気持ちで応募して受かるといったことは無いでしょう。

アクセンチュアの書類選考やその後に続く面接を突破するには、企業研究や面接対策をしっかりとしておくことが重要です。

まとめ:アクセンチュアの平均年収は高く働き方改革にも積極的に取り組んでいる

アクセンチュアは歴史と実績があるコンサルティングファームであり、優秀な人材を確保するための努力を惜しまない会社です。そのため、年収は高い傾向であり、スキルアップのサポートも充実しています。入社できればスキルアップやキャリア構築にプラスに働くでしょう。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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