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2025.07.02
どんな都市が“キャリアチャンス”を生むのか?──A.T. カーニーが提言するグローバル都市の条件
〜分断された世界をつなぐ「8つの視点」と、アジア太平洋の注目都市〜
A.T. カーニー(グローバルブランド名:Kearney)は、世界の主要都市を評価する「グローバル都市指標(Global Cities Index)」に基づき、グローバルシティの条件を示した最新レポート『分断された世界をつなぐ:グローバル都市への道』を発表しました。
本レポートは、「どんな都市が今後、世界に影響力を持ち、人材・企業を惹きつけるのか?」という問いに対する、ひとつの答えを提示しています。グローバル人材としてキャリアを築いていきたい若手ビジネスパーソンにとって、その戦略は極めて示唆に富むものです。
グローバル都市に共通する「8つの成功要因」

A.T. カーニーは、都市の競争力を以下の3つのカテゴリー・8項目で整理しています:
🧭 戦略の中核(ビジョン&ピラー)
- 明確なビジョンとミッション
- ビジネスと経済成長の推進力
- 社会・労働力の多様性と活用
- 観光・ブランディング力による都市の魅力発信
- 環境と持続可能性への取り組み
⚙️ 機能的な基盤(イネイブラー)
6. 高度なインフラとモビリティ
7. 研究開発とイノベーション推進
8. ガバナンス、制度整備、資金調達の柔軟性
この8つの指標は、単に都市を評価するための枠組みではなく、私たちが「どこで働き、暮らし、成長するか」を選ぶための羅針盤とも言えます。
アジア太平洋における注目都市と事例

2024年版のグローバル都市指標では、東京・シンガポール・香港・北京・上海がトップ10にランクイン。その背景には、以下のような取り組みが挙げられます:
- 経済・ビジネス環境:シンガポールや香港は、法人設立の容易さや外資受け入れで高評価。
→ キャリアの国際展開を考える人にとって、スタート地点として魅力的。 - 労働力・スタートアップ支援:福岡市のスタートアップビザやシンガポールのTech.Passは、外国人の起業やキャリア構築を後押し。
→ 海外就職や起業志向のある人にとって実践的な制度が整備。 - 観光×都市ブランディング:バンコクはナイトタイムエコノミーを活用し、都市のライフスタイルを強みに。
→ 単なる観光地でなく、“暮らしたくなる都市”への進化。 - イノベーション:日本やタイでは、研究開発を後押しする税制優遇や資金制度が充実。
→ R&Dやテクノロジー分野でのキャリア構築に有利。 - サステナブル都市設計:東京の豪雨対策・都市防災計画などは、住みやすさ・働きやすさを支える重要な要素。
→ レジリエントな都市は、生活の安定性やキャリアの持続性に直結。
「都市を選ぶ」というキャリア戦略

A.T. カーニー アジアパシフィック代表・関灘茂氏は、「都市が影響力と投資を呼び込むには、長期視点に立った戦略的な意思決定が不可欠」とコメント。ジャカルタオフィスのパートナー、シャーリー・サントソ氏は、「資金」「人材」「官民連携」が都市の競争力のカギであり、優秀な人材を惹きつける都市には、明確な価値提案と実行力が求められると述べています。
これは裏を返せば、「どの都市に身を置くか」こそが、個人のキャリアにも大きな影響を与えるというメッセージです。
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