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EYが開始した「拒否的抑止×イノベーション支援」:防衛視点を企業に取り込む新サービスとは

EYが開始した「拒否的抑止×イノベーション支援」:防衛視点を企業に取り込む新サービスとは

EY Japanは、2025年10月7日付で「拒否的抑止の着想を加えたイノベーション創出支援サービス」を発表しました。
本記事では、特にEY(とくにEYのコンサルティング部門)への転職を検討している人が押さえておきたいポイントに焦点を当て、初心者にもわかりやすく解説します。

新サービスの概要:なぜ“拒否的抑止”を企業開発に取り入れるのか?

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)は、この新サービスの柱として、企業が自社の技術・製品・サービスに「防衛用途としての機能」や「セキュリティ視点」を付加する支援を提供することを打ち出しました。

背景には、以下のような潮流があります:

  • 世界情勢の不安定化や地政学リスクの高まり
  • 日本政府による「戦略三文書」や「経済安全保障推進法」などの制度整備
  • 民間企業の技術・イノベーションが国家レベルの安全保障課題へ寄与できる可能性

このサービスを通じて、EYは「安全保障 × 技術 × 事業価値創出」を融合させた支援領域に参入する意志を示しています。突出した点は、政府からの要請を待つのではなく、企業が自律的に安全保障視点を取り込むことで事業機会を創出する点です。

この新支援のキーワード:技術安全保障とは?

技術安全保障とは、技術やイノベーションを国家レベルの安全保障課題と結びつけて考える視点を指します。
具体的には、通常の事業開発であっても、攻撃側が利用できそうな弱点を排した設計やレジリエンス強化、情報セキュリティ強化などを初期段階から考慮することを含みます。 EYもこの考え方をベースに、自社技術を“社会インフラを守る力”につなげるアプローチを提案しています。

EYへの転職希望者が関心を持つ“強み・機会・リスク”

この発表から、EY(コンサル部門)を目指す人にとって注目すべき点が浮かび上がります。

強み:差別化された専門性を志向する動き

  • 一歩先の政策領域に踏み込むサービス展開は、EYが単なる経営コンサルティングを超えて“政策×技術×事業”を統合できる企業であることを示しています。
  • このような専門性の拡張は、コンサルタントとして中長期にわたるキャリア設計を描きやすくします。
  • 特に、経済安全保障や防衛・サイバーセキュリティと技術を融合させるプロジェクトに関与できる可能性が高まります。

チャンス:成長領域への入り口

  • 民間企業が国家安全保障領域に関わる機会が拡大しており、新サービスはその先導役となる可能性があります。
  • EYがこの新しい分野で先行することで、競合他社との差別化を図れます。
  • 若手や中堅がこの新領域に関わる機会を得られやすくなる可能性。

リスク・注意点:専門性と制度適合性の壁

  • 安全保障に絡む領域は、制度・法令、機密性、倫理・規制リスクなどが絡む難易度の高い領域です。
  • 権限やアクセス制限、情報管理など、企業内部での合意形成も複雑な可能性。
  • 技術安全保障を扱うには高度な知見(防衛技術、政策、情報セキュリティなど)が要求され、学習コストが高い。

こうした特徴を踏まえて、EYに転職するなら、以下の点を意識しておくと良いでしょう:

推奨アクション 内容
安全保障・政策領域への学び 政策動向、国際安全保障、AI/セキュリティ技術など基礎知識を固めておく
コンサル能力強化 戦略思考、技術を事業に結びつける力、ステークホルダー対応力
ネットワーク形成 技術系領域との協業、官学関係者、研究機関との接点を持つ

EYの事業構成と“複合サービス提供力”を理解しよう

EY Japanは、単体ではなく複数の法人(監査、税務、戦略・コンサルティング、ソリューションズなど)が連携する形態を採っています。

この複合的サービス提供体制は、クライアントの課題をワイドに捉え、総合支援を可能とする強みとなります。特にこの新サービスは、技術・政策・経営を横断的に扱うため、各法人の連携力が試される領域です。

また、EYのパーパス(存在意義)は “Building a better working world/より良い社会の構築” であり、企業活動を通じた社会的価値創出を重視しています。
その理念に沿ったプロジェクトに関われる点は、転職希望者にとって強い魅力となるでしょう。

求められるスキル・背景例

  • 技術系知見:IoT、AI、セキュリティ、組み込みシステムなど
  • 政策・制度理解:安全保障政策、法制度、国家戦略など
  • コンサルティング力:戦略立案、事業モデル設計、実行支援の経験
  • コミュニケーション力:異分野専門家・官庁対応・ステークホルダー折衝

要点まとめと、転職希望者へのメッセージ

EY Japanが始めた「拒否的抑止を取り入れたイノベーション支援」は、従来のコンサル領域を超えて、技術 × 安全保障 × 事業価値を統合的に扱う野心的な取り組みです。
この動きは、EYという企業で働く人にとって、以下のような意義とチャレンジをもたらします。

  • 意義:先端性の高いテーマに携われる/政策・技術融合分野での成長機会
  • チャレンジ:高難度の専門性、制度リスク、情報管理の厳格性

もしあなたがEYへの転職を考えているなら、この新サービス発表は“この先10年の方向性”を示す一つの指標にもなります。技術安全保障や政策理解を補強すれば、EYでのキャリアを他者より一歩先に進められる可能性があります。

出典:EY Japan、拒否的抑止の着想を加えたイノベーション創出支援サービスを開始(EY Japan ニュースルーム)

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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