GradsGuide

株式会社ベイカレントの平均年収が高い理由は?コンサルタントは激務の噂についても解説

株式会社ベイカレントの平均年収が高い理由は?コンサルタントは激務の噂についても解説

株式会社ベイカレント(旧ベイカレント・コンサルティング)(以下、ベイカレント)は、コンサルティングファームの中でも高額な給与で知られている会社です。

経済誌やWebサイト等にも給与の高さはたびたび取り上げられるので、ご存じの方も多いでしょう。また、

「ベイカレントは高収入と評判だがその分、コンサルタントは激務ではないか」
「ベイカレントへの転職を検討しているが、本当に平均年収は高いのか」

といった不安や悩みを抱えている方もいると思います。

本記事では、ベイカレントの平均年収が高い理由やコンサルタントの働き方について解説します。

ベイカレントの概要と特徴

ベイカレントは、1998年に創立した日系の総合コンサルティングファームです。経営・業務・ITと幅広い分野で総合的な企業支援を行っています。知名度が高い大手コンサルティングファームの中では新しい会社の部類ですが、成長著しく売上は右肩上がりです。

2022年には、アジア太平洋地域に本社を置く売上高 10 億ドル未満の上場企業の中から業績の優れた企業 200 社を選出する「Best Under A Billion」にも選ばれました。このほか、ベイカレントは外資系のコンサルティング会社のパートナーではなく、独立した日系のコンサルティングファームであることも特徴です。

2024年4月時点で従業員数は4,761名、平均年齢32.1歳と若々しいファームです。

ベイカレントの平均年収は1,000万円以上

ベイカレントが発表した有価証券報告書によると、2023年度の平均年収は1,118万円でした。同社の平均年収は増加の一途をたどっており、2020年に平均年収が1,000万円を超えて以降も緩やかに上昇し続けています。

日本の30~35歳の平均年収は425万円なので、2.5倍以上です。また、東洋経済オンラインが発表した「30歳年収が高い会社ランキング・全国トップ500」では18位、「40歳年収が高い全国トップ500社ランキング」でも、22位にランクインしています。同ランキングは、コンサルティングファームだけでなく、伊藤忠商事や丸紅など日本の名だたる企業も掲載されています。

つまり、ベイカレントの平均年収は日本企業全体からみてもトップクラスといえます。

20代でも高い年収を得られる可能性がある

会社の評判・口コミ を掲載している「enライトハウス」では、同社に勤務していた97名からアンケートを取り、年代別平均年収を公表しています。年代別の平均年収は、20代でも841万円と高めです。また、20代従業員の最高年収は1,300万円となっています。

ベイカレントは実力主義を標榜しているファームのため、結果を出せば20代でも年収1,000万以上が可能ということでしょう。

コンサルタントとその他の給与の差は?

「enライトハウス」のアンケート結果によると、IT系エンジニア(ITコンサルティング含む)の平均給与は837万円(平均年齢34.4歳)です。コンサルタントの平均年収に比べると低いですが、それでも国全体の平均年収からみると高額です。

ベイカレントに勤務するコンサルタントの平均年収が高い理由

ここでは、ベイカレントに勤務するコンサルタントの平均年収が高い理由を紹介します。
ベイカレントへの転職を希望する方も参考にしてください。

業績が好調・安定的な受注

ベイカレントの売上は2015年より年々上昇しています。同社では、増えた利益の多くを従業員の給与として還元しています。そのため、昇給のペースも速いといった口コミも多く、結果が出ていれば、年間100万円以上の昇給も可能なようです。

また、会社としては継続が見えやすい長期の案件、例えばPMI(M&A後の経営統合プロセス)のPMO案件や、IT系のPMO案件などは長期にわたる案件が獲得できると経営は安定します。キャッシュフローが一定予測できるようになりますから、その分還元しやすいといった理由もあるでしょう。

人員確保に力を入れている

コンサルティング業界は、他の業界に比べるとスキルアップや給与アップを理由とした転職が多い傾向です。実力があるコンサルタントほど、より高い給与を求めて転職を繰り返すケースもあります。

ベイカレントの急成長は優秀な人材の力による部分が大きいため、給与水準は日系大手と比べ同じランクでも比較すると100~200万円程度は高めに設定されています。給与水準が高ければ、他社から優秀な人材が自然と流入してくるだけでなく、離職率の低下にも効果があるためです。

高稼働率

ベイカレントはコンサルタントの稼働率が非常に高いことで知られています。
通常、ファームでは非稼働期間(アベイラブル)があったり、提案活動をしているなどして直接的に売上を生まない期間があります。こういったある意味ロスが少ないということは、従業員に還元しやすいことにつながります。

高稼働な理由の一つは先ほどの長期案件があることですが、それに加えてベイカレントの特徴として営業専任チームがありコンサルタントが営業活動などに余計な工数を取られずデリバリーに集中できる環境になっています。

基本的にコンサルタントが稼いでくる金額は単価×稼働率×期間であらわされます。稼働率が安定的に高いということは、会社から見ればコンサルタント1人の稼いでくる金額は大きくなるわけです。これが安定的に見込まれると、還元もしやすいということになります。

ベイカレントのコンサルタントは激務?噂と実情を解説

ベイカレントで勤務経験のある方の口コミによると、同社の残業時間は月45時間の制限があり、それ以上の残業は上司の許可が必要とのことです。また、ワークライフバランスも立てやすく、毎日日付けが変わるまで帰れないといった激務ではありません。

ただし、コンサルティング業務はクライアントの都合や状況によって左右されます。納期が迫っていたり、解決が難しい問題に直面したりした場合は,長時間勤務になるケースもあるでしょう。

ただし、先ほども述べた通り、長時間勤務だから高収入というわけではありません。

ベイカレントに中途入社するには?

ベイカレントでは、常時中途入社を受け付けています。応募条件は、「4年生大学を卒業」と「3年以上社会人経験」の2点であり、コンサルティング業務の経験は必須ではありません。

しかし、業界でも高い年収のため中途入社を考える方は多いです。入念な企業研究や面接対策は必須です。企業研究をすれば、自分が同社で活かせるスキルや経験なども見えてきます。

ベイカレントは選考過程を公にしていませんが、コンサルティングファームに転職するための面接対策などは入念にやっておきましょう。

まとめ:ベイカレントのコンサルタントの年収が高いのは複数の理由がある

ベイカレントにおけるコンサルタントの年収が高いのは、業績が好調であることに加え、長期案件や高稼働率などベイカレントのビジネスモデルの特徴ともいえる複数の理由があります。

高収入を求めていたり、キャリアアップに前向きな方、自己研鑽が苦にならない方にとってはやりがいのあるファームでしょう。

ただしベイカレントに中途入社するには、収入だけなどの表面的な理由やケース面接対策のみでは難しいでしょう。自分がベイカレントにおいて何ができるのか、なぜベイカレントで働き、何を成し遂げたいのかといった動機やキャリアプランもしっかりと考えておくことが、面接を突破するために重要です。

ご自身のキャリアについて考え、ベイカレントについても理解を深めておくことが良いでしょう。
実際に勤務していた方の口コミもさまざまなサイトで公開されています。しかし、もっと生の裏表のない意見を聞きたい方も多いでしょう。そんな方には、『GradsGuide』の利用がおすすめです。

GradsGuideは、コンサルティングファームに特化した転職相談プラットフォームです。コンサルOB・OGに直接話を聞けるので、リアルなコンサルティングファームでの働き方や会社の社風、職場の雰囲気などが分かります。口コミ掲示板ではなかなか見えてこない情報も、直接生の声を聞けば背景や理由を含めて理解できることでしょう。

ベイカレントへの転職を検討している方は、登録してみてはいかがでしょうか?

コンサルティングファームへの転職に悩んだら

GradsGuideは経営コンサル業界への転職者向けの転職相談プラットフォームです。
あなたの行きたいコンサルティングファームの卒業生にオンラインで転職相談ができます。

相談できるガイド会員はMBB・Big4など大手コンサルティングファームの卒業生が多数在籍しています。
もし以下のようなお悩みがあったらぜひご相談ください!

 

  • 選考が進んでいるものの、業界未経験なのでまだ働くイメージがつかめない
  • 総合コンサルティングファームってどこも同じに見えるけど何が違うの?
  • 内定もらったけど入社後に活躍できるか不安…
  • いち早くプロモーション(昇格)して活躍するために必要なことって何?

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

メディア一覧に戻る

関連記事