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コンサルティングファームの年収が高い理由は?「激務だから高給」は本当?

コンサルティングファームの年収が高い理由は?「激務だから高給」は本当?

コンサルティングファームのイメージに、「年収が高い」「激務」「休みがない」といったイメージを抱いている方は多いでしょう。事実、コンサルタントの平均年収は高いといえます。

しかし、「激務だから年収が高い」「結果を出せないとすぐに会社に居場所がなくなる」といったイメージがありますよね。これらは必ずしも正しいとは限りません。

本記事では、コンサルティングファームの年収が高い理由やコンサルタントの働き方など、コンサルタントへの転職を検討している方に役立つ話題を紹介します。

コンサルティングファームの年収が高い理由は?

コンサルティングファームの年収が高いのは事実です。東洋経済オンラインオンラインが2023年12月に発表した「30歳年収が高い「全国トップ500社」ランキング」によると、1位の「M&Aキャピタルパートナーズ」4位の「ドリームインキュベータ」17位「フロンティア・マネジメント」19位「ベイカレント・コンサルティング」など多くの会社がランクインしています。

また、コンサルティングファームは社員の平均年齢が若い会社が多いのも特徴です。M&Aキャピタルパートナーズの平均年齢は約32歳、ベイカレントコンサルティングは約32歳となっています。

ここでは、コンサルティングファームの年収が高い理由を紹介します。

仕事の難易度が高いため

コンサルティングファームが扱うのは、企業の抱える問題を明らかにして解決するために提案や助言、戦略実現のためのサポートを行うコンサルティング業務です。会社が抱える問題は、経営陣や従業員で解決するのが理想ですが、人材リソースや専門知識の不足等で自社では解決が難しいケースは珍しくありません。

コンサルティングファームに依頼するメリットは、専門知識や豊富な経験をもった人材が問題の解決や目標の実現のためのサポートやアドバイスをしてくれることです。また、外部のリソースを活用することで時間を買うことができる点もメリットです。ある程度費用をかけても、コンサルティングファームに依頼したほうが効果があると考えている企業も多いです。

その要請に応えるため、コンサルティングファームは優秀な人材をそろえ、必要ならばパートナー企業とも連携しながら、解決に取り組みます。

当然、クライアントからの期待は高く、難易度の高い問題の解決にあたるため、仕事の難易度も高いものになります。これをさらに、限られた期間の中で成果を出すことを求められるのも特徴です。

優秀な人材を集めるため

コンサルティングファームのにとって最も重要なのは価値の源泉となる人材です。一方、他の業種と違い高価な設備を購入したり維持したりする必要はありませんから、原価はほとんどかかりません。そのため、人材を確保したり育成したりするために費用をかける会社が多い傾向があります。

特に、外資系の企業は年収の高さを強みの一つとして人材を確保するところが珍しくありません。優秀な人材はより高額な年収でヘッドハンティングするケースもあります。

コンサルティングファームに入社すれば無条件で年収が高くなるとは限らない

コンサルティングファームには、他の業界同様いくつもの役職があります。役職が高くなるほど年収もアップしますが、役職を上がるのにクリアしなければならない条件は、上位になるほど厳しくなります。また、コンサルティングファームは実力主義な傾向があり、年齢を重ねても実力がなければ昇進することはできません。

コンサルティングファームは激務?

「コンサルティングファームの年収が高いのは激務だから」といった意見もよく聞かれます。ここでは、コンサルティングファームでの働き方の現状について紹介します。

コンサルティングファームの働き方は変わりつつある

コンサルティングファームの中には、「激務が当たり前」「月の残業時間が100時間以上」といった会社があったことは事実です。外資系コンサルティング会社「アクセンチュア」は、2010年代前半まで月の残業時間が100時間を超えるのがなかば当たり前でした。

しかし、2015年より社長のコミットメントのもと働き方改革を実施した結果、現在は管理職をのぞいて月の残業時間は45時間以下を実現しています。

アクセンチュア以外のコンサルティングファームも、若手がボロボロになるまで働くといったケースは少なくなっているようです。ただ一方で、マネージャー層はそのしわ寄せを受けて疲弊しているケースもあり、実際の状況はファームだけでなく所属する部署や役職によっても異なるため、注意が必要です。

まとまったリフレッシュ休暇を支給する会社もある

コンサルティングファームの中には、年次休暇や有給のほかリフレッシュ休暇を支給する会社もあります。利用すれば、長期の休みを年に数回取ることも可能です。

また、リモートワークが可能な会社も多く、参加しているプロジェクトによっては地方に住みながらリモートで仕事をすることもできるでしょう。また、育児や介護といったプライベートと仕事の両立もしやすくなり、女性の離職率が大幅に下がった会社もあります。

したがって「コンサルティングファームに入社したら、年収が高くなる代わりに仕事が生活の全てになる」といったケースはほぼないといえるでしょう。

プロジェクトによっては激務になるケースもある

プロジェクトによっては長時間残業をしたり休日返上で働かなければならないケースは実際あります。コンサルティングファームが抱えるプロジェクトは、クライアントによっても千差万別です。結果が求められるまでの期間が短かったり、プロジェクトが佳境に入ったりすれば、激務になるでしょう。

しかし、プロジェクトは期間が限られているため、激務がずっと続くとは限りません。激務が一段落したら長めの休暇を取るなどメリハリをつけて働くコンサルタントもいます。よくも悪くも最後は自分次第なところもあるため、アサインの希望を出したり、社内で調整をしたりとどのようにコントロールするのかは考えておいた方が良いでしょう。

年収が高いコンサルティングファームに入社するには?

コンサルティングファームは、優秀な人材の獲得にとても前向きです。公式ホームページで中途採用を通年にわたって行っているところも珍しくありません。

コンサルタントとしての就業経験がなくてもコンサルティング業務に活用できる経験やスキルがあると判断されれば、採用される可能性は十分にあります。まずは会社の公式サイトをチェックし、募集要項を確認してみてください。

なお、コンサルティングファームは優秀な人材に広く門戸を開いていますが、選考突破の難易度は高いです。書類選考を突破しても面接で不採用になるケースは全く珍しくありません。

コンサルティングファームへの転職を検討している方は企業研究を入念に行うのはもちろんのこと、コンサルタントという仕事への理解を深め、面接対策もしっかりと行うことが大切です。

まとめ:コンサルタントは求められる仕事の難易度が高いかわり年収も高い

コンサルティングファームに依頼するクライアントの企業は、高額なコンサルティング料を払う分、期待値や要求も非常に高いです。それにこたえるため、コンサルティングファームも人材確保や人材育成に力を入れています。年収が高いのも人材確保のためです。「家に帰るのが難しいほど激務で残業代が稼げるから」といった理由ではありません。

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また、コンサルティング業界のことやコンサルタントの働き方がわからず悩んでいる場合も、適切なアドバイスが受けられるのもメリットです。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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