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コンサルティングとは?概要や仕事内容・年収を解説

コンサルティングとは?概要や仕事内容・年収を解説

「コンサルティング会社は高収入のイメージが強いが理由を知りたい」「コンサルティング業界に興味があるが、他業種から転職は可能か?」といったコンサルティング業界やコンサルティングファームに関する疑問を持っている方は多いでしょう。

本記事では、コンサルティングの概要や主な仕事内容、コンサルティングの年収などを紹介します。

コンサルティングの概要や仕事内容を紹介

はじめにコンサルティングとは何か、概要や仕事内容などを紹介します。

コンサルティングに興味があるが詳しくは知らないといった方は、参考になるでしょう。

コンサルティングとは?

コンサルティングを一言で説明すると、「顧客たる企業がかかえる様々な問題を明らかにし、解決するための提案や助言をする」ことです。

企業は、常にいろいろな問題を抱えています。例えば、「売上が上がらない」「コストカットをしたいがうまくいかない」といった多くの企業に共通する問題に悩んでいるところもあれば、「社内DXを推進したいがやり方がわからない」「会社を売却したい」といった専門性が高い課題に悩んでいるケースもあるでしょう。

企業が抱える問題は企業内で解決するのが最良ですが、企業だけでは解決できない問題もたくさんあります。そのような場合、コンサルティングを依頼して解決の手助けをしてもらうのです。

日本におけるコンサルティングの歴史は1940年代初頭にはじまり、1980年代にビジネスとして認知されるようになりました。また、外資系企業の参入も早く、1960年代には外資系のコンサルティング会社が日本に支社を設立しています。

なお、コンサルティング業務を行う人を「コンサルタント」、コンサルティング業務を行う会社をコンサルティングファーム(会社)と呼びます。

コンサルティングの仕事内容

前述したようにコンサルティングとは、企業の抱える問題を明らかにして解決するために提案や助言をすることです。コンサルティング業務とは、問題を明らかにすることから解決までの具体的な施策を指します。

例えば、問題を明らかにする方法としては、「市場分析」や「財務分析」など複数の方法があります。問題を解決する方法も同様です。「戦略を立案する」「企画を立案する」「相手と交渉する」などさまざまな方法があります。

コンサルタントは依頼した企業とコミュニケーションを取りながら、最善のサポート方法を探します。そのため、業務内容は多岐にわたり、大規模なプロジェクトになるほど関わる人数も増えていくのが一般的です。

コンサルティングファームの種類

大きく分けると戦略・業務・IT・会計・人事などあらゆる経営課題に対応する総合コンサルティングファームと、特定の専門領域に特化したコンサルティングファームの2種類があります。人員規模の大きいという意味で大手のコンサルティングファームは主に総合系であり、企業の問題に合わせ社内の専門性を持つコンサルタントがチームで支援を行います。また、コンサルティングファームの中には、会計監査や税理士事務所と連携して問題解決に当たる場合もあります。特に規模が大きく、BIG4と呼ばれる4社も総合コンサルティングファームです。

専門領域に特化したコンサルティングファームは、IT・会計・人事・医療などといった特定の分野に特化したコンサルティング業務を行っているものを指します。例えば、企業が「DXを進めたいが社内だけでは難しい」といった問題を抱えている場合、ITコンサルティングを利用すれば専門性が高く的確な支援を受けられます。

外資系と日系の違い

コンサルティング業務を行うコンサルティング会社には、外資系と日系があります。外資系は、「外国法人や外国人投資家が一定以上の出資をしているコンサルティングファーム」です。外資系コンサルティングファームは日本に複数あり、会社の規模も大きく関わるコンサルティング業務も大規模なものが多い傾向があります。

日系コンサルティングファームは、日本の法人や投資家が出資をしている会社です。「アビームコンサルティング」「ベイカレントコンサルティング」「野村総合研究所(NRI)」など大規模な会社がある一方、少人数で経営している小規模なコンサルティングファームもあります。

コンサルティング業務を行うために特別な資格は必要ないため、税理士事務所や公認会計士事務所が業務の一環としてコンサルティングを行っているところもあります。

コンサルタントの年収が高い理由は?

コンサルティング業務を行うコンサルタントの年収は、600万~800万円くらいが平均といわれています。しかも、コンサルティングファームによっては20代後半~30代前半で1,000万円を超える年収を得られるケースもあります。

ここでは、コンサルタントの年収が高い理由を紹介します。

高いスキルや経験・実績がもとめられるため

コンサルティング業務を行うには、高いスキルや専門的な知識、経験が求められます。また、顧客に指定された期日までに一定の結果を出さなければなりません。プロジェクトが佳境になれば、長時間勤務が当たり前になる場合もあるでしょう。結果を出せたコンサルタントは昇給するチャンスも増え、年齢に対して高収入が得られる可能性も高まります。

優秀な人材獲得のため

特に外資系コンサルティング会社は、優秀な人材を高い収入で集めて即戦力とする傾向があります。そのため、結果を出したコンサルタントを高い年収でヘッドハンティングする場合もあるでしょう。また、コンサルタントは他の業種に比べてスキルアップや年収アップを目的に転職するケースも多いです。

また、優秀で知名度があるコンサルタントは、独立して開業するケースもあります。独立したコンサルタントは1つのプロジェクトで数百万の収入を得ることも可能です。

コンサルタントになる方法

コンサルタントとして働くには、以下の2つの方法があります。

  • 新卒でコンサルティング会社に入社する
  • 別の仕事から専門性を活かしてコンサルティング会社に転職する/独立する

コンサルタントになるには、特別な資格は必要ありません。例えば、公認会計士や税理士が資格や経験を活かして財務や税を専門とするコンサルタントになるケースもあります。

また、ITや経営、人事に関する仕事をしていた場合、その経験を活かしてコンサルタントになる方もいるでしょう。

転職してコンサルタントになるには?

コンサルティングファームの中には、中途採用を通年にわたって行っているところも多く存在します。他業種からコンサルタントに転職したい場合は、会社の採用サイトをチェックし、募集要項を確認してください。会社によっては、幅広い分野から人材を集めているところもあります。

コンサルティング業務に向いている方の特徴

コンサルティング業務に向いている方の特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 体力がある人
  • 打たれ強い精神力
  • 論理的思考能力がある

コンサルタントは、クライアントのさまざまな課題を解決することが仕事です。そのためには体力はもちろんのこと、精神力も必要です。「与えられたことだけやる」といった姿勢では、コンサルタントは勤まりません。どうすれば課題を解決できるのか仮説や検証をくり返す必要があります。そのためには、論理的思考能力が必須といえます。

まとめ:コンサルティングとは顧客の課題を明確にして解決する仕事

ビジネスがグローバル化し新しい技術も次々開発される現在は、順調に業績を伸ばしているように見える企業も、問題を抱えやすい傾向があります。そのため、コンサルティングの需要も高まっていくと予想されます。

他業種からコンサルティング会社に転職するには、早い年代のほうがおすすめです。

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また、コンサルティング業界のことやコンサルタントの働き方がわからず悩んでいる場合も、適切なアドバイスが受けられますのでまずは相談してみてくださいね。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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