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2025.07.07
PwC Japanが生成AIで内部統制を効率化!J-SOX業務の未来に注目
企業の内部統制は、複雑化・国際化するビジネス環境の中でますます重要になっています。そんな中、PwC Japan監査法人が発表した「J-SOX評価業務への生成AI活用」は、監査業務の在り方を大きく変える可能性を秘めています。この記事では、転職を検討している方が気になるポイントに絞って、この取り組みの概要や魅力をご紹介します。
目次
業務が劇的に変わる?生成AIによるJ-SOX効率化とは

PwC Japan監査法人が提供を始めた新サービスは、企業のJ-SOX評価業務を生成AIによって効率化するというものです。
J-SOX(ジェイソックス)とは、日本版SOX法とも呼ばれ、企業の内部統制が適切に機能しているかどうかを評価・報告するための制度です。この業務は煩雑かつ工数がかかるため、多くの企業が負担を感じている領域でもあります。
PwCは、実証実験を通じて、J-SOXにおける一次評価(最初の評価ステップ)を生成AIで自動化できることを確認。これにより、企業の規模や子会社数に応じて、数百〜数千時間の削減効果が期待できるとのことです。
さらに、この技術はJ-SOXだけでなく、業務処理統制などの他の内部統制業務にも応用可能とされており、今後の拡張性も非常に高いサービスです。
そもそもJ-SOXって?生成AIとの相性は?

「J-SOX」や「GRCツール」など、聞き慣れない用語が出てくると不安になりますよね。ここで簡単に用語を解説します!
J-SOXとは?
J-SOXとは、「金融商品取引法に基づく内部統制報告制度」の略称で、企業が財務報告の信頼性を保つための内部統制を整備・運用しているかどうかを証明する制度です。上場企業を中心に、定期的な評価と報告が求められます。
GRCツールとは?
GRCとは、ガバナンス(Governance)・リスク管理(Risk Management)・コンプライアンス(Compliance)の頭文字を取った言葉で、これらを統合的に管理するためのITツールが「GRCツール」です。PwCのサービスでは、生成AIが出した評価結果をこのツールに連携させることで、より効率的かつ正確な管理が可能になります。
生成AIは、大量のデータからパターンを学習して作業を自動化できるため、ルールが明確な内部統制業務との相性が抜群です。PwCではこの仕組みを応用し、評価の均質性や再現性を保ったまま、大幅な効率化を実現しようとしています。
PwC Japanで働く魅力とは?転職希望者が注目すべきポイント
PwC Japan監査法人では、今回のように先進的なテクノロジーを実務に取り入れる姿勢が強く、社内には以下のような専門性を持つ人材が活躍しています。
- 公認会計士
- 公認内部監査人
- デジタル・AI分野の専門家
- 公認システム監査人・不正検査士など
こうした多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルがチームとなって、J-SOX業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している点は、コンサル業界でキャリアアップを目指す人材にとって非常に魅力的です。
また、PwCでは生成AI導入に向けたガイドラインやベンチマークも独自に策定しており、リスク管理と技術革新のバランスを重視した環境が整っています。こうした取り組みは、転職先としての安心感や働きやすさにもつながります。
出典:PwC Japan監査法人、J-SOX評価業務の生成AI活用による効率化診断サービスの提供を開始
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