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コンサルタントの仕事とは?具体的な仕事内容と日々の働き方を徹底解説

コンサルタントの仕事とは?具体的な仕事内容と日々の働き方を徹底解説

「コンサルタントは具体的に何をする職種なのか?」企業の課題解決をサポートする役割として認知されている一方、その仕事内容や日々の業務内容、求められるスキルについての理解が曖昧な人も多いでしょう。本記事では、コンサルタントの具体的な業務とその役割について深掘りし、業界に対する理解を深められるよう詳しくご紹介します。

コンサルタントの仕事内容とは?

コンサルタントの主な役割は、企業が抱える複雑な問題の解決を通して企業の持続可能な成長や競争力の強化を支援することです。コンサルタントが担うテーマには戦略、業務、IT、サプライチェーン、HR、会計など多様な分野があり、それぞれで異なるスキルやアプローチが求められますが、共通的に行っているのはクライアントの問題解決ですので、その前提で以下にまとめました。

  • あるべき姿と現状の把握・分析
    クライアントがコンサルタントに依頼するシーンでは、何らかクライアント側でやりたいことがあるケースやはたまた漠然と問題意識はあるがどうしたらいいのかよくわからないというケースがあります。いずれの場合においてもクライアントと目指していく将来像・あるべき姿や、そこをプロジェクトにおいてどういったゴールに設定し進めていくのかを合意することは重要です。
    それがあって初めて現状とのGAPが明らかになり、つまりどのような問題が存在するかを特定することができます。その後、問題の原因分析として定量データの分析やインタビュー調査などを通して、解決すべきことが何かを明確化していきます。
  • 解決のための戦略・施策立案
    クライアントの現状や抱えている問題の原因が明らかになり、取り組むべき方向性・道筋を描いた戦略や具体的な施策を立案していきます。解決策としては、新規市場への進出方法を設計したり、収益性を高めるための業務プロセスを改善するなど、状況に応じカスタマイズされた解決策を検討します。このフェーズでは、仮説立案と仮説検証を繰り返しながら、クライアントにとってより有効な提案を導くことになります。
  • プロジェクトマネジメントと実行支援
    ファームによって異なりますが、提案にとどまらず実行段階に踏み込んで支援することがあります。進行状況を管理するだけでなく当事者として推進し、各担当者やチーム間での役割分担を調整したり必要な関係者を巻き込みつつ前にすすめ、成果をあげることがコンサルタントの重要な役割です。プロジェクトによってはクライアントに代わって営業をしたり、パートナーとの交渉などを行うようなシーンもあります。

コンサルタントの1日の流れ

コンサルタントの仕事は、プロジェクトの進捗状況やクライアントとのやり取りに応じて日々変化しますが、とある総合系ファームのコンサルタントのある一日の例としては以下のようになります。

  • AM 8:30 起床、出社準備
    朝は遅めの起床です。メールをチェックし、昨晩に送ったアウトプットのフィードバックがマネージャーから来ているのでその対応を考えながら出社します。
    ちなみにプロジェクトマネージャーが朝型か夜型かでこのあたりの対応は変わってくることがあります。通勤ラッシュを避けつつ9:30~10:00くらいに出社する人が多い印象。
  • AM 9:30:出社、タスク推進
    主には前日のタスクの続きやマネージャーからのフィードバックへの対応を行い資料作成や調査・分析など行います。自分でスケジュールが組み立てられる場合には、午前中は頭がややフレッシュな状態で考えることが必要なタスクに着手します。クライアントの将来構想や新規事業のアイデア出し、その他の仮説出しが必要なタスクが例としてあげられます。昨日や通勤時間のインプットを振り返りつつ、プロジェクトのメンバーとの議論しながら進めていきます。
  • PM 12:00:ランチ
    ランチタイムはできるだけ気分転換も兼ねて、メンバーとランチに出かけます。忙しいときはデスクでとりながら作業をすることもあります。リモート勤務の時は自宅で家族と食事になります。
  • PM 13:00:Mtg
    プロジェクトメンバーの中で午前中のタスクの進捗を共有しレビューを受けるミーティングを行います。午後にクライアントとの定例Mtgがある場合には資料の最後の詰めを行ったり、プレゼンテーション準備を行います。
  • PM 15:00 :クライアントとのMtg
    クライアントとの打ち合わせを行い、前回のMtg後の進捗を共有したり、プロジェクト上の論点について議論を行います(いわゆるアジェンダ)。この内容はプロジェクトの中での大まかな各回の会議設計で何を議論すべきかが決まってはいるのですが、状況に応じて追加変更があります。
    Mtgではときにはクライアントとの喧々諤々の議論をしながら、認識を合わせ次回に向けた論点を明らかにしていきます。これで次回Mtgまでの大まかなタスクや忙しさが見えてきます。
  • PM 16:00:Mtg後の資料作成などタスク推進
    クライアントとのMtgを終え、プロジェクトマネージャーはじめチーム内でMtgを行い、次回の論点設定とタスク設計・分担などを行います。議事録を作成する役割であれば議事録を作成、レビューを受けます。
    その他は各々の分担に沿ってタスクを進めていきます。
  • PM 22:00 :帰宅
    タスクが目標としたところまで進み目途が立てば帰宅の準備をします。上司のレビューのタイミングだけあらかじめ設定しておけば、細かいタスクの進捗を管理するタイプのマネージャーでない場合には、時間のコントロールは融通が利くことが多いため、日によって早めに切り上げることもあります。朝遅いのもあり平均的には夜10時ごろに会社を出るのが平均的でした。明日また高いパフォーマンスを発揮できるよう帰宅後はできるだけリラックスして、就寝します。

コンサルタントに求められるスキル

コンサルタントとして活躍するために、本来はどういったポイントで戦うかというそれぞれの戦い方に違いはありますが、基本的には以下のスキルは必要とされています。これらのスキルを持つことで、プロジェクトを成功に導き、クライアントからの信頼を得ることができます。

  • 高度な分析力
    クライアントのビジネスや市場に関するデータなどを通じた洞察を基に、課題をとらえ見つけ出す力が求められます。課題設定力とも呼ばれます。そもそも何を解くかを間違ってしまうと結果を間違えてしまうので、解くべきイシュー(課題)の設定スキルは重要です。このスキルのさらに土台にはロジカルシンキングや仮説思考力が含まれます。
  • 優れたコミュニケーション力
    コンサルタントはクライアントや社内チームと頻繁に情報を共有し、進捗を確認しながらプロジェクトを進めます。これは一般に言われる「コミュ力」というよりはファシリテーションスキルやリーダーシップを発揮して相手を巻き込んでいく力が含まれます。この有無はプロジェクト全体のスムーズな進行に影響します。
  • プレゼンテーションスキル
    アウトプットをより有効に伝えるためにはプレゼンテーションスキルは重要です。どんなにいいものを考えていても相手に伝えることができなければ価値が減少してしまいます。コンサルタントは、複雑な情報をシンプルに伝え、クライアントの理解と共感を得るためのスキルを磨く必要があります。
  • プロジェクト管理能力
    プロジェクト全体や割り振られた領域の推進にあたり、進捗やスケジュールを管理する能力も大変基本的なことではありますが重要です。リーダーシップを発揮し、各関係者がスムーズに連携できるようにすることが求められます。また、予想外の変更やリスクに対する柔軟な対応も必要です。

まとめ:GradsGuideでコンサルタント経験者からリアルな働き方を学ぶ

コンサルタントの仕事内容や働き方について理解を深めるには、実際に業界での経験を持つプロから話を聞くことが大変有益です。

「GradsGuide」では、コンサルティング業界の経験者から、具体的な業務内容や働き方についてのアドバイスを受けることができます。志望企業のカルチャーや職場の実情についても知ることができるため、キャリアの方向性や自分に合った企業選びの参考として、ぜひ一度サービスを活用してみてください。

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記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

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