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2025.02.26
野村総合研究所、マーケティング分析コンテスト2024の受賞者を発表

株式会社野村総合研究所(NRI)は、2025年2月21日に「マーケティング分析コンテスト2024」の最終審査結果を発表しました。本コンテストは「データドリブンマーケティング」をテーマに、NRIが独自に収集したシングルソースデータを活用し、マーケティング指標や分析手法に関する斬新なアイデアを募集するものです。2007年から毎年開催され、今回で18回目を迎えました。今年度は101件の応募があり、その中から最優秀賞1作品、優秀賞2作品が選出されました。
シングルソースデータとは?

シングルソースデータとは、同一の調査対象者から、メディアへの接触状況や商品・サービスの認知、購入意向、実際の購買行動などを一括して収集したデータのことを指します。これにより、消費者の行動と企業のマーケティング施策との関連性を詳細に分析することが可能となります。NRIはこのデータを活用したサービス「Insight Signal」を提供しており、企業の広告・マーケティング戦略の最適化に役立てられています。
最優秀賞:「CM帯がTVCMの広告効果に及ぼす影響」
最優秀賞に選ばれたのは、同志社大学大学院 文化情報学研究科 統計科学研究室の井上聖士さんによる「CM帯がTVCMの広告効果に及ぼす影響」という研究です。
審査員コメント:
- 「CM帯という新しい視点での分析がオリジナリティに富んでいる」
- 「データ整備においてChatGPTやGeminiを活用し、アンケート無回答部分の補完を丁寧に行っている」
- 「実務への応用を意識した考察や追加検証が説得力を高めている」
優秀賞:「携帯キャリアにおけるプラットフォーム単位のテレビCM戦略の提案」
福岡女子大学 国際文理学部の木下鳳香さん、野嵜未夢さんによる研究が優秀賞を受賞しました。
審査員コメント:
- 「キャリア契約から派生したプラットフォーム契約という視点が実務において有意義」
- 「ポイント経済圏への『囲い込み度』という独自の指標を作成し、分析の精度を向上させた」
- 「先行研究を基にした丁寧な課題導出と仮説検証が優れている」
優秀賞:「信頼財から見るTV番組内容がCMに与えるプライミング効果の検証」
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズの狩野陽輝さん、中野すずかさん、平山耕太郎さんの研究が優秀賞を受賞しました。
審査員コメント:
- 「CM効果を測る新たな指標『CM効果量』を作成し、分析過程が精緻で分かりやすい」
- 「分析対象を銀行とクレジットカードに絞ることで、結果がより明確になっている」
- 「ニュース番組を経由したクレジットカードCMの効果という視点が示唆に富んでいる」
NRIへの転職を考える人が注目すべきポイント

NRIは、データドリブンマーケティングの最前線で活躍する企業であり、今回のコンテストでも高度なデータ分析技術が求められました。転職を検討する方にとって、以下のポイントが参考になります。
- データ分析スキルが求められる:AIや機械学習を活用したデータ分析の知識があると強みになります。
- マーケティングへの応用力:データ分析だけでなく、それをどのようにマーケティング施策へ結びつけるかが重要視されます。
- 新しい視点と仮説構築:オリジナリティのある視点や仮説を立て、それを検証する力が評価される傾向にあります。
まとめ
NRIが主催する「マーケティング分析コンテスト2024」では、データドリブンなアプローチを用いたユニークな分析が評価されました。転職を考えている方にとっても、NRIのような企業で求められるスキルや視点を知る良い機会となります。データ分析やマーケティングに興味がある方は、NRIのサービスやキャリア情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?
詳しくは、Insight Signal マーケティング分析コンテスト2024の公式ページをご覧ください。
出典:野村総合研究所、「マーケティング分析コンテスト2024」の受賞者を決定
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