コンサル業界特集
2025.05.30
コンサル業界を目指すなら知っておきたい!コンサル用語の基礎知識

転職活動は、新しいフィールドに飛び込むための第一歩。特にコンサル業界は、独自の用語や専門的な言い回しが多く、最初は戸惑うこともあるかもしれません。でも安心してください!この記事では、未経験の方でも理解しやすいよう、コンサル業界でよく使われる用語をわかりやすくご紹介します。
目次
あなたも使えるようになる!コンサルで頻出の基本用語

コンサル業界では「前提の共通認識」がとても重要。そのため、用語やフレームワークが頻繁に使われます。まずは基本中の基本から押さえていきましょう!
イシュー(Issue)
「本当に解くべき問題は何か?」を意味する概念です。なんとなく課題に取り組むのではなく、本質的な問題=イシューを特定してからアプローチするのが、コンサルタントの基本姿勢です。イシューを明確にすることで、無駄な作業を減らし、成果に直結する思考ができます。
仮説思考・仮説検証
限られた情報の中でも、「おそらくこうでは?」という仮説を立て、それを検証しながら前に進める考え方です。コンサルの現場では、スピードと精度の両立が求められるため、非常に重要なスキルとされています。
ロジックツリー・イシューツリー
問題を階層的に分解し、構造的に整理する思考ツールです。上位の課題から順に「なぜ?」「どうやって?」を繰り返していくことで、論点やアクションプランを可視化できます。プレゼン資料作成や会議準備にも活用されます。
ケース面接に出る!頻出フレームワークを押さえよう

戦略コンサルやBIG4ファームでは、ケース面接が選考に含まれることが多くあります。ここでは、その中で頻出のフレームワークをご紹介します。
3C分析(Customer, Company, Competitor)
市場・競合・自社の視点からビジネス環境を分析するフレームワーク。市場ニーズの把握や競合との差別化戦略の立案に使われます。
PEST分析(Political, Economic, Social, Technological)
外部環境(マクロ要因)を洗い出す際に有効なフレームワークです。政治・経済・社会・技術の4軸で、業界や市場の変化にどう対応すべきかを分析します。
ファイブフォース分析(Five Forces)
マイケル・ポーターによる業界構造分析。新規参入・代替品・買い手の交渉力・売り手の交渉力・業界内競争の5つの力から収益性を評価します。
SWOT分析
自社の強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)を洗い出すことで、戦略的判断を支えるフレームワークです。
実務に直結する!現場でよく使われるキーワード

実際のプロジェクトで飛び交う用語を知っておくと、入社後のギャップを減らせます。未経験者でも押さえておきたいワードをピックアップしました。
バリューチェーン
企業の活動を「価値を生むプロセス」として分解し、どこで競争優位が生まれるかを可視化するフレームワーク。製造業からサービス業まで幅広く使われます。
KPI(Key Performance Indicator)
業績評価指標。プロジェクトの進捗や達成度を測るために設定されます。「KPIを設定し、PDCAを回す」はコンサル現場の定番表現です。
デューデリジェンス(Due Diligence)
M&Aや新規事業などの意思決定において、対象企業の実態を詳細に調査するプロセス。財務・法務・事業内容など、多方面からリスクと価値を評価します。
ちょっと差がつく!知っておきたい応用的ワード

用語の理解を深めると、会話の中で「おっ、わかってるな」と思わせることができます。ここでは、やや応用的な用語を取り上げます。
ゼロベース思考
既存の前提をすべて取り払って、まったく新しい視点で物事を考える思考法です。根本的な改革が必要な場面などで用いられます。
スケールメリット
事業の規模拡大によって、単位あたりのコストが下がること。製造業やプラットフォーム型ビジネスで重要視される概念です。
コアコンピタンス
競合に真似できない、自社特有の強みや能力のこと。コンサルでは、企業の戦略立案時に「本当に勝てる領域はどこか?」を探る材料として使われます。
実際の会話でどう使う?コンサル用語の活用例

ここでは、日常のコンサル業務における用語の使い方をイメージできるよう、具体的な会話例をご紹介します。
例1:プロジェクト会議での発言
「今の打ち手がイシューに直結していない気がします。一度ロジックツリーで再整理してみませんか?」
→ イシューとロジックツリーを併用することで、議論の方向性を正す提案。
例2:ケース面接中の回答
「現状、競争環境はファイブフォースの観点で厳しそうです。特に新規参入のリスクが高いと見ています。」
→ 戦略的分析力とフレームワークの活用スキルをアピール。
例3:KPIに基づいた施策評価
「今期はKPI未達でしたが、ボトルネックはバリューチェーン上の営業プロセスと見ています。」
→ KPIとバリューチェーンを結びつけた現状分析。
実務で飛び交う略語・横文字を完全マスター!

コンサル現場では、略語のオンパレード。聞き慣れない英語表現も多いですが、基本を押さえればスムーズに理解できます。
PMO(Project Management Office)
プロジェクト管理を支援・統括する専門部隊のこと。タスク管理、進捗管理、品質管理など、プロジェクト推進を支える屋台骨的存在です。
BPR(Business Process Re-engineering)
既存の業務プロセスをゼロから再設計し、生産性や効率性を抜本的に高める手法。大規模な改革プロジェクトで頻出します。
ERP(Enterprise Resource Planning)
基幹業務システム。販売・会計・人事などの情報を統合管理するシステム群です。SAPなどの導入支援は多くのIT系コンサル案件で重要になります。
KPI・KGI・OKRの違いとは?
- KPI(Key Performance Indicator):活動レベルの目標値
- KGI(Key Goal Indicator):最終的な成果目標
- OKR(Objectives and Key Results):目標と主要な成果をセットで設定する考え方
プロジェクトのゴール設計や進捗レビューで必須の知識です。
トレンドを押さえる!最新キーワードと注目用語

コンサル業界では、時代の流れを反映した新しい概念やキーワードが日々生まれています。転職面接でも「最近注目しているテーマは?」と聞かれることがあるため、押さえておくと強みになります!
サステナビリティ・ESG投資
企業が長期的に持続可能であるための取り組み。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を重視した投資が加速しています。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)
業務やビジネスモデルをデジタル技術で再構築する流れ。AI、IoT、クラウドといったテクノロジーとの関係性も理解しておきたいところです。
アメーバ経営
京セラが発祥の分権型経営モデル。小さな収支単位(=アメーバ)ごとに採算管理を行い、現場の自主経営を促進します。
O2O(Online to Offline)
オンラインの接点を起点に、実店舗などオフラインでの購買行動を促すマーケティング戦略。小売・飲食業などで広く使われます。
面接対策に役立つ!「よく出る言葉」一覧

ここでは、戦略・総合・IT系問わず、あらゆる面接や選考プロセスで出題されやすいコンサル用語をジャンル別に整理してご紹介します。
分析・戦略系ワード
- アンゾフの事業拡大マトリックス
- ポーターのファイブフォース分析
- STP分析(Segmentation, Targeting, Positioning)
- セグメンテーション/ターゲティング
経営・マネジメント関連
- 中期経営計画
- コーポレートガバナンス
- ナレッジマネジメント
- コンフィギュレーション学派
財務・ファイナンス関連
- デューデリジェンス(DD)
- パレートの法則(80:20の法則)
- サンクコスト(埋没費用)
- ゴールデンパラシュート(退職時報酬制度)
人事・組織領域
- 社内ベンチャー
- 終身雇用/ジョブ型雇用
- シックスシグマ
- 7つのS(組織診断フレームワーク)
これらの言葉が出てきた際に「知っています」と答えられるかどうかが、コンサル面接での評価を大きく左右します!
現役コンサルの「リアル」な用語活用例

実際に現場で使われている用語の背景や活用シーンを知っておくと、よりイメージが湧きやすくなります。現役コンサルからよく聞かれる使い方をご紹介します。
例1:新規事業立案の初期フェーズ
「まずはPESTと3Cでマクロ・ミクロの環境を整理しましょう。加えて、既存資源のコアコンピタンスも棚卸しします」
→ 戦略立案フェーズでの定番構成
例2:クライアントとの業務改善ミーティング
「このBPR施策でKPIは改善されましたが、ERP連携の部分にまだボトルネックがありますね」
→ 実務とテクノロジーの融合的な思考
例3:社内レポート報告
「KGI未達要因を分析したところ、営業プロセスのフィージビリティに課題があり、リスケが必要です」
→ 専門用語を自然に織り交ぜた報告スタイル
成功への一歩を今すぐ踏み出そう
コンサル用語の解説、いかがでしたか?ここでご紹介した内容は、すべて「未経験からでもコンサルとして活躍する」ために知っておきたい基本知識ばかりです。
コンサルの世界は、用語を「知っているかどうか」が即戦力としての理解度を左右する世界です。しかし、決して難しく構える必要はありません!少しずつ学び、実際に使うことで自然と身につきます。
もっと深く学びたい方、OB/OGからのアドバイスを受けたい方は、ぜひGradsGuideを活用してみてください。無料会員登録することで、転職活動に役立つリアルな情報が手に入りますよ!
あなたのコンサル転職が成功することを心から応援しています!
関連記事