GradsGuide

コンサル業界のワークライフバランスの実態とは?

コンサル業界のワークライフバランスの実態とは?

コンサルティング業界への転職を検討されている皆さん、「ワークライフバランスは取れるのか?」と不安に思っていませんか?確かにコンサル業界は激務のイメージがありますが、実際の働き方はファームやプロジェクトによって大きく異なります。

本記事では、コンサル業界のワークライフバランスの実態や、バランスを確保しやすいファームの選び方、実際に働く人々の工夫について詳しく解説します。

コンサル業界のワークライフバランスは本当に悪い?

コンサルタントの働き方は、主に以下の4つの要因によって大きく左右されます。

  • 在籍しているファーム・領域
    戦略系・総合系・IT系など、ファームの特徴によっても働き方に対する傾向はみられる。同一ファーム内でも、領域(部門)によって働き方は大きく異なる傾向がある。
  • プロジェクトの内容
    短期間で成果を求められるプロジェクトでは長時間労働になりがちなことがある。また、ファームとして実績を積むためのチャレンジングなテーマや新規サービスでは社内的な要請や期待もあり負荷は高くなる。
  • クライアント
    厳しい納期を求める業界の案件では負担が増えるケースが見られる。また、クライアント社内で事情が変わったり、オーナーのグリップができていない場合など、クライアントが提案した内容以上に要求をする場合には当然負担が増える。
  • プロジェクトチーム
    提案時点の問題であるが、プロジェクトに求められる能力(ケイパビリティ)や知識がメンバーに備わっていない場合には負荷は高くなる。また、社内の上位者によってもマネジメントスタイルが異なり、これが合わないと負荷が高くなる傾向がある。

戦略系・総合系・IT系の働き方の違い

一般的に、コンサル業界では以下のような傾向があります。

  • 戦略系コンサル
    業務の特性上、短期のプロジェクト進行が多く、限られた時間の中での分析業務や提案書作成も多いため、比較的長時間の勤務が発生しやすい。
  • 総合系コンサル
    戦略、業務、ITなど多岐にわたるプロジェクトがあり、アサインによる変動が大きい。業務内容によってはワークライフバランスを確保しやすいこともある。
  • IT系コンサル:システム導入や運用支援など順調に進んでいる間であれば、プロジェクトのスケジュールが比較的安定していることが多い。要件を詰めていくフェーズや顧客との要件の齟齬が発覚した場合、テスト段階でのトラブルが発生した場合などは長時間の勤務になる。

ワークライフバランスを確保しやすいコンサルファームの選び方

コンサル業界でワークライフバランスを確保するためには、以下のポイントに注目してファームを選びましょう。

1. 働き方改革を進めているか

近年、多くのコンサルファームが「働き方改革」に取り組んでおり、フレックスタイム制やリモートワークの導入が進んでいます。例えば、Big4(デロイト、PwC、EY、KPMG)では、リモートワークや時短勤務を導入し、より柔軟な働き方を実現しているケースが増えています。

2. プロジェクトの選択が可能か

ファームによっては、プロジェクト選択の自由度が異なります。ワークライフバランスを重視するなら、自分の希望に合った案件を選べるファームを選びましょう。例えば、長時間労働が予想される新規事業支援やM&A関連の案件よりも、業務効率化やシステム導入支援といったプロジェクトのほうが、安定した働き方ができることもあります。

実際のコンサルタントの1日のスケジュール

コンサルタントの典型的な1日のスケジュールを紹介します。

例:総合系コンサル(IT案件)の場合

  • 9:00〜10:00 朝会(プロジェクトの進捗確認)
  • 10:00〜12:00 クライアントとのミーティング
  • 12:00〜13:00 昼休憩
  • 13:00〜16:00 資料作成・データ分析
  • 16:00〜18:00 チーム内レビュー
  • 18:00〜19:00 業務整理・翌日の準備

例:戦略系コンサルの場合

  • 9:00〜12:00 クライアント対応・プレゼン準備
  • 12:00〜13:00 昼休憩
  • 13:00〜18:00 分析・ドキュメント作成
  • 18:00〜21:00 チームディスカッション
  • 21:00〜23:00 資料修正・提案準備

ワークライフバランスを確保するための工夫

1. 効率的な業務遂行

  • タスク管理ツールを活用(Notion、Trello、Asanaなど)
  • 仕事の優先順位を明確にする
  • 必要のない会議を削減

2. プロジェクト選択の工夫

  • 長時間労働が予想される案件は避ける
  • 事前にプロジェクトの働き方を確認する

3. 交渉スキルの向上

  • 上司やマネージャーと業務量について相談する
  • 無理なスケジュールの場合は調整を依頼する

まとめ:ワークライフバランスを重視したコンサルキャリアを築こう

コンサル業界は確かに忙しいですが、ファームやプロジェクトの選び方次第でワークライフバランスを確保することも可能です。特に総合系やIT系コンサルは、比較的柔軟な働き方ができる傾向にあります。

転職を考えている方は、企業の働き方改革の取り組みやプロジェクトの選択肢などを慎重に見極め、自分に合った環境を選びましょう。

より詳しい情報を知りたい方は、GradsGuideでコンサル業界経験者からリアルな体験談聞いてみましょう!

コンサルティングファームへの転職に悩んだら

GradsGuideは経営コンサル業界への転職者向けの転職相談プラットフォームです。
あなたの行きたいコンサルティングファームの卒業生にオンラインでキャリア相談ができます。

相談できるガイド会員はMBB・Big4など大手コンサルティングファームの卒業生が多数在籍しています。
もし以下のようなお悩みがあったらぜひご相談ください!

  • 選考が進んでいるものの、業界未経験なのでまだ働くイメージがつかめない
  • 総合コンサルティングファームってどこも同じに見えるけど何が違うの?
  • 内定もらったけど入社後に活躍できるか不安…
  • いち早くプロモーション(昇格)して活躍するために必要なことって何?

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。
大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。
メルセネール株式会社では職業選択における情報の非対称性の解消を目指し、コンサル業界への転職者に向けたコンサルOB/OG紹介サービスGradsGuideを運営、事業責任者を務める。

メディア一覧に戻る

関連記事