コンサル業界特集
2025.03.12
コンサル転職で評価される志望動機の書き方とは?

転職活動の中でも、特に重要なのが「志望動機」です。コンサル業界では、論理的思考力や課題解決能力が求められるため、志望動機もまた、論理的で説得力のあるものが評価されます。しかし、多くの転職希望者が「何を書けば良いのかわからない」「ありきたりな内容になってしまう」と悩んでいるのではないでしょうか?
本記事では、コンサル転職における志望動機の書き方を徹底解説します。NG例を避け、選考で高評価を得るためのポイントを押さえましょう。
目次
志望動機の基本構成:3つのポイントを押さえる

コンサル業界の志望動機では、以下の3つの要素を明確に伝えることが求められます。
1. なぜコンサルなのか?
コンサル業界を志望する理由を論理的に説明する必要があります。例えば、以下のような点が挙げられます。
- 課題解決に関心がある(過去の経験を基に具体的に説明)
- 多様な業界・クライアントと関われる点に魅力を感じる
- 論理的思考力を活かせる環境を求めている
2. なぜこのファームなのか?
多くのコンサルティングファームがある中で、なぜその会社を選んだのかを明確にしましょう。以下の視点を盛り込むと説得力が増します。
- ファームの強み・特色(戦略、デジタル、人事など)に共感した
- 文化や育成環境が自分に合っていると感じた
- OB・OG訪問を通じて、働く人の魅力を感じた
3. どのように貢献できるか?
単に「このファームに入りたい」というだけでは不十分です。自身のスキルや経験をどのように活かし、企業に貢献できるかを具体的に説明しましょう。
- 過去の業務経験とコンサルの仕事の共通点を示す
- 特定の業界・分野に強みがあることをアピール
- プロジェクトにおいてどのような役割を担えるかを明確にする
NGな志望動機の例と改善ポイント

多くの転職希望者が陥りがちなNG例を紹介し、どのように改善すれば良いかを解説します。
NG例① 「成長したいから」
悪い例:
コンサル業界では成長環境が整っているため、自己成長のために志望しました。
改善ポイント: 成長はどの業界・企業でも得られるものです。「なぜコンサル業界で成長したいのか」を明確にしましょう。
良い例:
これまでの○○業界での経験を活かし、クライアントの課題解決に貢献したいと考えています。特に貴社の○○分野に強みを持つ点に共感し、業務を通じて専門性を高めながら価値提供したいと考えています。
NG例② 「英語を使いたいから」
悪い例:
グローバルな環境で英語を活かした仕事がしたいので、貴社を志望しました。
改善ポイント: 英語を使う仕事はコンサル以外にも多く存在します。英語が手段であり、目的ではないことを意識しましょう。
良い例:
海外案件の多い貴社の環境を活かし、○○業界の知見を持つ者としてクライアントの国際展開を支援したいと考えています。そのために、英語を活かした○○の業務に携わり、価値を提供したいです。
NG例③ 「社会貢献したいから」
悪い例:
コンサルの仕事を通じて社会貢献ができると考え、志望しました。
改善ポイント: 社会貢献は多くの業界・職種で実現できます。コンサルならではの視点で、自身の経験と絡めて説明しましょう。
良い例:
前職で○○業界の課題を目の当たりにし、それを解決するためにコンサルとして関与したいと考えています。貴社の○○分野の強みを活かし、より広範なインパクトを生む仕事をしたいです。
コンサル領域別の志望動機の書き方

コンサル業界には、戦略コンサル、ITコンサル、人事コンサルなど様々な領域があります。各領域ごとに、志望動機の書き方のポイントを紹介します。
戦略コンサルの場合
- 業界全体の構造改革や成長戦略に関心があることを示す
- ロジカルシンキングや分析力を活かしたいことを伝える
- 特定業界の知見を活かし、企業の成長に貢献したいと述べる
ITコンサルの場合
- ITの知識や業務システムの導入経験を活かせることをアピール
- DX(デジタルトランスフォーメーション)推進への関心を示す
- クライアントの課題をITを通じて解決する意欲を伝える
人事コンサルの場合
- 人事制度設計や組織改革への関心を強調
- 前職のHR経験を活かし、コンサルタントとして企業に貢献したいと伝える
- 従業員のエンゲージメント向上や人材育成の視点を交えて説明する
志望動機の作成に役立つフレームワーク

志望動機を論理的かつ明確に伝えるためには、フレームワークを活用すると効果的です。ここでは、特にコンサル転職で評価されやすいフレームワークを紹介します。
1. Why-What-How フレームワーク
コンサル業界で頻繁に用いられる「Why-What-How」の考え方を活用すると、論理的かつ説得力のある志望動機を作成できます。
- Why(なぜ):なぜコンサルを志望するのか?
- What(何を):その中で、なぜこのファームなのか?
- How(どう貢献するのか):自分の経験をどう活かして貢献できるのか?
このフレームワークを使うことで、伝えたい内容を整理しやすくなり、論理的な構成が作れます。
2. STARフレームワーク(Situation, Task, Action, Result)
特にエピソードを交えた志望動機を作成する際に有効なのがSTARフレームワークです。
- Situation(状況):過去に経験した課題や背景
- Task(課題):自分が担った役割や目標
- Action(行動):どのような取り組みをしたか
- Result(結果):成果や学び、それをどう活かすか
このフレームワークを使うことで、具体的な経験を交えた説得力のある志望動機が作成できます。
志望動機のテンプレート

実際に書類や面接で使用できる志望動機のテンプレートを紹介します。これを基に、自身の経験や強みを盛り込んでカスタマイズしてください。
【テンプレート①:戦略コンサル向け】
私はこれまで〇〇業界で◯年間、〇〇の業務に従事してまいりました。その中で、企業が直面する構造的な課題を解決するためには、より広範な視点からのアプローチが必要であると感じるようになりました。特に、貴社の〇〇領域における専門性の高さに魅力を感じ、戦略策定を通じて企業の成長を支援したいと考えております。
これまでの〇〇経験を活かし、データ分析や課題抽出のスキルをもってクライアントに貢献できると確信しております。貴社の〇〇プロジェクトにも関心があり、業務を通じてさらなる価値提供ができるよう努めたいと考えております。
【テンプレート②:ITコンサル向け】
私は〇〇業界で〇年間、システム開発およびデジタル戦略立案に携わってきました。その中で、企業のDX推進における課題を目の当たりにし、より上流工程でのコンサルティングに携わりたいと考えるようになりました。
貴社は〇〇業界向けのデジタル戦略に強みを持ち、多くの成功事例を生み出している点に魅力を感じています。私自身、〇〇プロジェクトでの経験を活かし、業務効率化やデジタル活用の観点からクライアントの課題解決に貢献したいと考えております。
【テンプレート③:人事コンサル向け】
これまで〇〇業界で人事制度設計や組織開発に携わる中で、クライアント企業の根本的な課題解決に貢献したいと考えるようになりました。特に、貴社の〇〇領域における先進的なアプローチに共感し、より多くの企業の成長を支援したいと考えております。
私の〇〇の経験を活かし、データ分析や組織改革の視点からクライアントの課題解決に貢献できると考えています。貴社の〇〇プロジェクトに参画し、より大きな影響を生むコンサルタントとして成長していきたいです。
面接での志望動機の伝え方

書類選考だけでなく、面接でも志望動機を明確に伝えることが重要です。以下のポイントを意識しましょう。
1. 結論ファーストで伝える
面接では、最初に結論を述べることが重要です。ダラダラと説明するのではなく、「私は〇〇の理由で貴社を志望しています」と簡潔に伝え、その後に具体的なエピソードを補足しましょう。
2. 熱意を込めて話す
論理的な説明だけでなく、志望度の高さが伝わるような熱意を持って話すことも評価のポイントになります。表情や声のトーンにも注意しながら、意欲をしっかり伝えましょう。
3. 企業リサーチをしっかり行う
「なぜこのファームなのか?」を語る際に、具体的な事例や企業文化について言及できると、より説得力が増します。OB・OG訪問や企業研究を通じて、他社との違いや自分との親和性を整理しておきましょう。
まとめ:理想のキャリアを実現するための第一歩を
コンサル転職の志望動機は、「なぜコンサルなのか」「なぜこのファームなのか」「どのように貢献できるのか」の3点を明確に伝えることが重要です。本記事で紹介したフレームワークやテンプレートを活用し、論理的で説得力のある志望動機を作成しましょう。転職活動は情報戦です。正しい情報をもとに準備を進め、あなたのキャリアを最大限に活かせる環境を手に入れましょう。さらに、GradsGuideでは、コンサル転職に役立つ情報やOB・OGに直接話を聞ける機会を提供しています。無料会員登録をして、あなたの転職成功をサポートする情報を手に入れましょう!
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